
2歳は自我が育ち、イヤイヤやこだわりが出やすい時期です。「思いやり」の絵本を探すときは、気持ちを代弁してくれる絵本や、生活習慣の絵本を選ぶことを意識しつつ、正解を教え込むより、登場人物の気持ちを一緒に考えられる絵本を選ぶとよいでしょう。このページでは、2歳の発達と「思いやり」というテーマの相性を考えて選んだおすすめ絵本を紹介します。
2歳で思いやりの絵本を選ぶときは、人の気持ちを考えるきっかけになる絵本を探している視点で、次のポイントを意識すると選びやすくなります。
絵本の分野
本の特徴
痛い思いも、学べるチャンスに変わる!
失敗を通じて、
子ども自身が気づき・工夫する力が育つ一冊です
積み木が足に落ちたり、階段から滑り落ちたり、お団子の串がささったりと、こぐまちゃんはさまざまな痛い思いを経験します。そのたびに「今度はどうすればいいのかな」と考える姿を通して、失敗から学び身を守る工夫が自然に育まれていきます。2〜4歳は生活の中で小さなけがや失敗を重ねる時期であり、こぐまちゃんの姿に自分を重ねながら、痛みや思いやりの気持ちを感じ取ることができる一冊です。生活習慣を身につけ始める子どもにぴったりの絵本です。
絵本の分野
本の特徴
もらった赤い物が、
どんどん旅に出ていく!
思いやりの心が育つ、
世代を超えて愛される名作です
3歳になったまこちゃんが誕生日に赤い帽子や赤いえりまき、赤い手袋、赤いブーツをもらい、うれしくなって森の動物たちに見せに出かけるお話です。ところが道中で困っている動物たちに出会い、まこちゃんは自分の大切な贈り物を次々に貸してあげます。かわいい色使いと繰り返しのある展開で、2〜4歳の子どもにも状況がわかりやすく、誰かに優しくすることの気持ちよさが自然に伝わってきます。誕生日という身近な出来事から、思いやりや分かち合いについて親子で語り合うきっかけになる一冊で、読み聞かせの後には自分の持ち物を誰かに貸してあげた経験を思い出すお子さんもいる
絵本の分野
本の特徴
「イヤ!」の毎日に効く一冊!
イヤイヤ期の親子にそっと寄り添う一冊です
元気いっぱいのノンタンが、けがをしたり痛い思いをしたりする出来事を通して、痛みや優しさについて考えるお話です。友だちが困っている場面や、痛いときにどう声をかけるかといったやりとりが描かれ、子どもたちにとって身近な感覚で「思いやり」を感じ取れる内容になっています。転んだり泣いたりする場面もありますが、ノンタンらしい明るいテンポで進むので、深刻になりすぎず楽しく読めます。自分やお友だちが痛い思いをしたときの気持ちに寄り添うきっかけとして、2歳から6歳の読み聞かせにぴったりの一冊です。
絵本の分野
本の特徴
匂いをたどって、心がつながる!
誰かを思う気持ちの素敵さを感じる一冊です
お母さんの誕生日に花をつみに出かける女の子のお話です。急いで朝ご飯を食べたので、手はジャムでベタベタ、口のまわりやエプロンにも食べこぼしの匂いがぷんぷん残ったまま。その美味しそうな匂いをかぎつけて、次々と動物たちが女の子のあとをついてきてしまいます。においをきっかけに広がるにぎやかなやりとりは、小さな子どもにとって身近で親しみやすく、繰り返しのある展開が耳にも心地よく響きます。お誕生日を大切に思う気持ちや、動物たちとのほのぼりしたふれあいが優しく描かれ、読み聞かせのひとときが温かい気持ちに包まれます。
絵本の分野
本の特徴
友だちとのケンカ、どう乗り越える?!
相手を思いやる気持ちが育つ物語です
仲良しのぴょんこちゃんが泣き出してしまい、こぐまのくうちゃんはどうしたらいいのか戸惑いながらも、一生懸命に向き合おうとします。友だちの涙を前にして戸惑う気持ちや、なんとかしてあげたいと思う気持ちが、やさしい絵とともに丁寧に描かれていきます。友だち同士のちょっとしたすれ違いや、仲直りするまでの気持ちの動きを、幼い子どもにも分かりやすい形で伝えてくれる内容です。読み聞かせを通して、相手を思いやる気持ちや仲直りの大切さについて、親子で自然に語り合うきっかけになる一冊です。
絵本の分野
本の特徴
「ありがとう」の
言葉がこんなに温かい!
感謝と思いやりが自然に育つ絵本です
お手伝いをしたこぐまちゃんが、お父さんやお母さんから「ありがとう」と声をかけられる場面から始まる物語です。さらに迷子になってしまったこぐまちゃんを助けてくれたおじさんに、今度は自分から「ありがとう」を伝える姿が描かれ、感謝の気持ちが行き交うあたたかなやり取りが心に残ります。2〜5歳ごろは、してもらったことへのお礼や、人に親切にする気持ちが少しずつ育つ時期です。身近な生活の場面を通して「ありがとう」という言葉の響きを自然に感じられるので、読み聞かせをしながら親子で感謝の気持ちについて話すきっかけにもなる一冊です。
絵本の分野
本の特徴
小さな心遣いが、
雨の日を温かく変える!
友だちへの思いやりが、
自然に育つ一冊です
雨の降る日、傘を持った子が、雨に濡れている小さな生き物や友だちに気づき「かささしてあげるね」と声をかけていくお話です。ぽつぽつと雨音が響く中、次々に現れる相手に傘を差し出すやりとりが、繰り返しのリズムとともに描かれ、小さな子でも展開を楽しみながら覚えていけます。誰かに優しくする気持ちや、相手を思いやる行動が自然と伝わる内容なので、読み聞かせを通して子どもの中に芽生え始めた思いやりの気持ちにそっと寄り添ってくれます。雨の日のお出かけ前や、じめじめした季節の読み聞かせにぴったりの一冊です。
絵本の分野
本の特徴
だれかさんへの思いや
りがあふれた物語!
誰かのためにという気持ちを自然に育てる絵本です
「これはだれかさんのぶん」と、身の回りのものを誰かのために取っておく気持ちを描いた絵本です。おやつやものを分け合う場面を通して、自分だけでなく誰かのことを思いやる気持ちが自然に描かれており、兄弟や友だちと物を分ける経験が増えてくる年齢の子どもの心に寄り添う内容になっています。やさしい絵と言葉で語られるので、難しい説明をしなくても思いやりのニュアンスが伝わります。読み聞かせでは、自分にも「だれかさんのぶん」を用意してあげたくなるような、温かい気持ちを親子で共有できる一冊です。
絵本の分野
本の特徴
秘密から飛び出すオバケの
正体にドキドキ!
心の素直さの大切さに気づける名作です
ママの大切な真珠のネックレスをうっかり壊してしまったサラは、本当のことが言えず、ないしょにしてしまいます。すると、口からもぞもぞとオバケが飛び出してしまい…。誰にでもある「言えなかった」という気まずさや後ろめたさを、愛らしいイラストとともに丁寧に描いた物語です。うそをついてしまったときの心のざわつきに寄り添う内容で、正直に話すことの大切さを押しつけがましくなく伝えてくれます。読み聞かせを通して、子どもが自分の気持ちを見つめ、親子で素直な気持ちについて話し合うきっかけになる一冊です。
絵本の分野
本の特徴
ピートと一緒に、喜びをとどけよう!
誰かを幸せにしたい気持ちが育つ一冊です
陽気なねこが主人公のシリーズの一冊で、クリスマスの時期を舞台に、誰かのために何かを届けようとするねこの姿が描かれます。歌うようなリズムのある言葉とのびのびとした絵が特徴で、クリスマスならではのわくわくした雰囲気を親子で味わうことができます。2〜5歳の子どもは、思いやりの気持ちや人のために行動する温かさに触れながら、季節の行事への興味を広げていくことができます。読み聞かせの場では、明るい声で歌うように読むことで、クリスマスを心待ちにする時間をより楽しいものにしてくれる一冊です。
色つきはその本が主に育てる分野、白はあわせて育つ分野です
| # | 本 | 対象年齢 | のびタネ分野 | テーマ | |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 定番こぐま社 | 2〜4歳 | 思いやり生活シリーズ | ||
| 2 | 定番こぐま社 | 2〜4歳 | どうぶつ色思いやり | ||
| 3 | 定番偕成社 | 2〜6歳 | イヤイヤ友だち思いやり | ||
| 4 | 定番こぐま社 | 2〜5歳 | どうぶつ思いやり誕生日 | ||
| 5 | 定番童心社 | 2〜5歳 | 友だち思いやり感情 | ||
| 6 | 定番こぐま社 | 2〜5歳 | かぞく思いやり感情 | ||
| 7 | 定番福音館書店 | 2〜5歳 | どうぶつ思いやり雨の日 | ||
| 8 | 金の星社 | 2〜5歳 | 食育思いやりきょうだい | ||
| 9 | 定番文溪堂 | 2〜5歳 | 思いやり感情物語 | ||
| 10 | ひさかたチャイルド | 2〜5歳 | 音リズム思いやりクリスマス |
思いやりの絵本は、「やさしくしなさい」と教えるためではなく、登場人物の気持ちを想像する経験を通じて、他者を思う心を育てます。困っている人や悲しんでいる人の気持ちに気づき、自分にできることを考える。その積み重ねが、本物のやさしさにつながります。
のびタネ絵本では、0〜6歳向けの絵本を年齢・のびタネ分野・テーマから探せます。このページのおすすめ絵本は比較表でひと目で見くらべでき、各タイトルのリンクから詳しい情報を見られます。気になる絵本を「もってる」「ほしい」に登録すると、おうちの本棚ののびタネ分野の傾向をグラフで確認できます。
Q. 思いやりはどう育てればいいですか?
A. 絵本で「この子はどんな気持ちかな?」と一緒に考えることが第一歩です。気持ちを想像する経験を重ねることが、行動としてのやさしさにつながっていきます。
Q. 2歳に「思いやり」の絵本は向いていますか?
A. 2歳は自我が育ち、イヤイヤやこだわりが出やすい時期です。「思いやり」のテーマはこの時期の興味や発達に合わせやすく、気持ちを代弁してくれる絵本や、生活習慣の絵本を選ぶとより楽しめます。このページの絵本は2歳前後の子が楽しめるものを選んでいます。
Q. おすすめ絵本はどんな順番で並んでいますか?
A. 対象年齢の「読みごろ」との近さと、定番度(多くの家庭で長く読まれているか)をもとにおすすめ順で並べています。気になる絵本はタイトルのリンクから詳しく見られ、「もってる」「ほしい」に登録できます。