
6歳は小学校入学を意識し、自分で読むことにも関心が出てくる時期です。「友だち」の絵本を探すときは、読み聞かせと自分読みの橋渡しになる絵本を選ぶことを意識しつつ、貸し借り・順番・けんか・仲直りを自然に考えられる絵本を選ぶとよいでしょう。このページでは、6歳の発達と「友だち」というテーマの相性を考えて選んだおすすめ絵本を紹介します。
6歳で友だちの絵本を選ぶときは、友だち関係や人との関わりを描いた絵本を探している視点で、次のポイントを意識すると選びやすくなります。
絵本の分野
本の特徴
嵐の夜、予想外の
出会いが心を揺さぶる!
友情の本当の意味を考える、
深い感動の絵本です
嵐の夜、真っ暗な小屋の中で偶然出会ったやぎとおおかみが、互いの姿が見えないまま言葉を交わし、不思議と心を通わせていくお話です。本当は食べる側と食べられる側という立場でありながら、声だけを頼りに芽生えていく友情の気配に、読み手はどきどきしながら引き込まれていきます。3〜6歳の子どもにとっては、緊張感のある展開を通して信頼や思いやりという感情の存在を感じ取る良い機会になるでしょう。続きが気になる長く愛されてきたシリーズとして、親子で繰り返し手に取りたくなる一冊です。
絵本の分野
本の特徴
モンゴルの大草原に響く馬の物語!
動物との絆と冒険の世界に引き込まれる一冊です
モンゴルに伝わる民話をもとに、貧しい羊飼いの少年スーホと、彼が育てた白い馬との深い絆を描いた物語です。草原での暮らしや馬頭琴という楽器の由来にもつながる展開を通して、動物への愛情や別れの悲しみ、それでも消えない絆といった感情が丁寧に語られます。点字と墨字が併せて読める形になっており、目の不自由な子どもも一緒に物語を楽しめるよう配慮されています。読み聞かせを通じて、遠いモンゴルの大地の情景を思い浮かべながら、命の大切さについて親子で語り合う機会になるでしょう。
絵本の分野
本の特徴
ちいさな勇気が、大きな力に変わる!
協力することの素晴らしさが伝わる一冊です
小さな黒い魚が、兄弟たちを大きな魚に食べられてひとりぼっちになりながらも、広い海を旅しながら様々な生き物と出会い、やがて仲間たちと知恵を出し合って大きな魚に立ち向かおうとする姿を描いた名作です。詩的な響きを持つ文章と美しいコラージュの絵が調和し、4〜6歳の子どもにも仲間と力を合わせることの意味や工夫することの大切さが自然に伝わります。読み聞かせの場では海の色彩の豊かさに引き込まれ、親子で静かに絵を見つめ合う穏やかな時間が生まれる一冊です。
絵本の分野
本の特徴
巨大なおいもが、
子どもたちの目を輝かせる!
みんなで力を合わせる喜びが詰まった傑作です
幼稚園での教育実践から生まれた、大きなおいも掘りを描くユーモラスな絵本です。力強い絵とともに、みんなで声をかけ合いながら大きなおいもを引き抜こうとする様子が生き生きと描かれ、3〜6歳の子どもが友達と協力する楽しさや達成感を想像しながら楽しめます。読み聞かせでは思わず声に出したくなるようなリズムがあり、園のお友達や家族と一緒に盛り上がれる一冊です。掘り出すまでのわくわくした気持ちが、子どもの心にも伝わっていきます。
絵本の分野
本の特徴
友情か、食欲か。二ひきの答えは?!
教科書の名作が、
心に問いかける一冊です
嵐の晩に声だけで心を通わせたヤギとオオカミが、翌日の晴れた日にとうとうお互いの姿を目にしてしまうところから始まる物語です。本来なら食べる側と食べられる側であるはずの二匹が、これまで育んできた気持ちとどう向き合うのか、揺れ動く胸の内が描かれていきます。前作を読んだ子どもたちが気になっていたその後を追える一冊で、友情と本能のはざまで戸惑う姿は、3歳から6歳の子にも「なかよし」とはどういうことかを考えるきっかけを与えてくれます。読み聞かせでは、次はどうなるのだろうという緊張感と温かさが入り混じる、忘れがたい時間になりそうです。
絵本の分野
本の特徴
野菜の少年ティポリーノの冒険が続く!
ロングセラーの傑作で、
心優しさを育みます
小さな体で大きな困難に立ち向かう主人公が、仲間たちと力を合わせながら困っている人々のために奔走していく後編にあたる物語です。前編から続く冒険がいよいよ大きな展開を迎え、勇気や友情、助け合いの大切さといったテーマが物語の随所に感じられます。少し長めのお話にも集中して耳を傾けられるようになってきた年齢の子どもにとって、次はどうなるのだろうという期待感を持ちながら聞き進められる構成になっています。読み聞かせを通して、正義感や思いやりについて親子で語り合うきっかけにもなる、読みごたえのある一冊です。
絵本の分野
本の特徴
ヨシタケシンスケが描く初恋の輝き!
友だちへの気持ちの変化が優しく伝わる一冊です
小学2年生の男の子と女の子のあいだに芽生えた、ちいさな恋心を描いた物語です。気になる相手のことをもっと知りたい、でもどう声をかけたらいいのかわからない、そんな胸のドキドキやそわそわした気持ちが、子どもの目線で丁寧に綴られています。恋愛というと大げさに聞こえますが、ここで描かれるのは「誰かを特別に思う気持ち」の芽生えという、誰もが経験する自然な感情です。3〜6歳の子どもにとっては少し先の出来事かもしれませんが、友だちを好きになる気持ちや、人との関わりの中で生まれる小さなドキドキを知るきっかけになります。
絵本の分野
本の特徴
グレイ・ラビットの
仲良しトリオの活躍が素敵!
信頼と友情の大切さが心に残る物語です
野うさぎや灰色うさぎ、はりねずみなど、森に暮らす動物たちが繰り広げる素朴で温かなお話です。仲間と助け合ったり、時にはすれ違ったりしながら過ごす毎日の暮らしぶりが、やさしい語り口で描かれ、動物たちの表情や仕草からは友情の大切さや思いやりの気持ちが自然に伝わってきます。昔から読み継がれてきた英国生まれの物語らしい、落ち着いた雰囲気とゆったりした時間の流れが魅力で、3歳から6歳ごろの子どもが物語の世界にじっくりと入り込みやすい構成になっています。読み聞かせの時間には、登場する動物たちの個性豊かなやりとりを親子で楽しみながら、友だちを思いやる
絵本の分野
本の特徴
ロングセラー、冒険心をくすぐる傑作!
ワクワクが詰まった古典の魅力を味わう一冊です
たまねぎの姿をした男の子が主人公の、イタリア生まれの愉快な冒険物語です。前編では、正義感が強くちょっとおっちょこちょいな主人公が、レモン大公やトマト騎士といった個性豊かな仲間たちと出会いながら、力の強いものたちに立ち向かっていく様子が描かれます。野菜や果物が人間のように暮らす世界観は独特で、絵本の中に小さな社会が広がっているような面白さがあります。理不尽なことへの怒りや、弱い立場の仲間を助けようとする気持ちが物語の軸になっており、正義や友情について自然に考えるきっかけになります。
絵本の分野
本の特徴
わたしたちの思い出がいっぱい!
巣立ちの喜びと友情を深く心に刻む絵本です
卒園の日が近づいてきた子どもたちの気持ちに寄り添う一冊です。毎日いっしょに過ごしたともだち、大好きな先生、みんなで歌った歌など、園での思い出がひとつひとつよみがえるように描かれ、うれしいような、さみしいような、卒園を前にした複雑な気持ちをやさしくすくいあげています。3〜6歳の子にとって、園生活の締めくくりや小学校への一歩を意識し始める時期にぴったりの内容で、読み聞かせをしながら親子で「楽しかったね」「あんなこともあったね」と思い出を語り合うきっかけにもなります。
色つきはその本が主に育てる分野、白はあわせて育つ分野です
| # | 本 | 対象年齢 | のびタネ分野 | テーマ | |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 定番講談社 | 4〜6歳 | どうぶつ友だち物語 | ||
| 2 | 定番福音館書店 | 5〜6歳 | どうぶつ友だち物語 | ||
| 3 | 定番好学社 | 4〜6歳 | どうぶつ友だち物語 | ||
| 4 | 定番福音館書店 | 4〜6歳 | 友だち保育園ユーモア | ||
| 5 | 定番講談社 | 4〜6歳 | どうぶつ友だち物語 | ||
| 6 | 定番童心社 | 5〜6歳 | 友だち物語冒険 | ||
| 7 | 講談社 | 6〜6歳 | 友だち感情物語 | ||
| 8 | 定番岩波書店 | 4〜6歳 | どうぶつ友だち物語 | ||
| 9 | 定番童心社 | 5〜6歳 | 友だち物語冒険 | ||
| 10 | 金の星社 | 5〜6歳 | 友だち感情保育園 |
友だちの絵本は、貸し借りや順番、けんかと仲直りといった、人との関わりの中で起きる出来事を物語で描きます。正解を教え込むより、登場人物の気持ちを一緒に考えることで、相手の立場を想像する力が育ちます。集団生活が始まる前後の子の心の支えになります。
のびタネ絵本では、0〜6歳向けの絵本を年齢・のびタネ分野・テーマから探せます。このページのおすすめ絵本は比較表でひと目で見くらべでき、各タイトルのリンクから詳しい情報を見られます。気になる絵本を「もってる」「ほしい」に登録すると、おうちの本棚ののびタネ分野の傾向をグラフで確認できます。
Q. 友だちとうまく遊べない子に読ませるべき?
A. 「こうしなさい」と教えるためより、登場人物の気持ちを一緒に味わうために読むのがおすすめです。物語を通じて、自分や友だちの気持ちに気づくきっかけになります。
Q. 6歳に「友だち」の絵本は向いていますか?
A. 6歳は小学校入学を意識し、自分で読むことにも関心が出てくる時期です。「友だち」のテーマはこの時期の興味や発達に合わせやすく、読み聞かせと自分読みの橋渡しになる絵本を選ぶとより楽しめます。このページの絵本は6歳前後の子が楽しめるものを選んでいます。
Q. おすすめ絵本はどんな順番で並んでいますか?
A. 対象年齢の「読みごろ」との近さと、定番度(多くの家庭で長く読まれているか)をもとにおすすめ順で並べています。気になる絵本はタイトルのリンクから詳しく見られ、「もってる」「ほしい」に登録できます。