
6歳は、小学校入学を見据えて、物語をじっくり楽しむ力や、人の気持ちを想像する力が伸びていく時期です。赤ちゃん向けの絵本では物足りなくなりやすい一方で、文字量が多すぎる本はまだ負担になることもあります。このページでは、6歳の子が楽しみやすく、親子の会話にもつながりやすい絵本を選びやすく紹介します。
迷ったらこの3冊
6歳の絵本選びで迷ったら、まずは「物語を楽しめる」「親子で会話が広がる」「入学前後の心に寄り添える」絵本から選ぶと失敗しにくくなります。ここでは、6歳の子に合いやすい絵本を3冊に絞って紹介します。
6歳は自分で読む楽しさが芽生え、就学も近づく時期。次の4つを軸にすると、今の成長に合った一冊を選びやすくなります。
絵本の分野
本の特徴
枯れ木に花を咲かせる日本昔話の定番!
正直者が報われる、
語り継がれる名作です
日本の昔話として広く知られる「はなさかじいさん」を、5・6歳の子どもに向けてわかりやすく語り直した一冊です。働き者のじいさまとばあさまが大切に世話をした犬のシロが、二人のもとにさまざまな出来事をもたらしていく展開を通して、正直さや思いやりの心が自然と伝わってきます。あたたかみのある絵とやさしい語り口が、昔話らしいリズムある言い回しを引き立て、少し長めのお話にも集中して耳を傾けられる年齢の子どもと、じっくり読み聞かせの時間を楽しむのにふさわしい絵本です。
絵本の分野
本の特徴
日本の昔話、まずはこの一冊から!
語り継がれる物語で豊かな心が育つ名作です
「つるのおんがえし」と「ふるやのもり」の二つの昔話を収めた、5・6歳からの昔話絵本です。恩返しの優しさや、思いがけない出来事に驚くおもしろさなど、日本の昔話ならではの味わいを、水口理恵子の絵と石崎洋司の文で親しみやすく描いています。物語の起伏を楽しみながら、登場人物の気持ちを想像したり、善悪や思いやりについて感じたりする経験は、この時期の子どもの感情や想像力を育みます。読み聞かせを通して、昔から語り継がれてきた物語の面白さに触れさせたいご家庭に向いています。
絵本の分野
本の特徴
おふろが楽しみになる!
おふろが楽しみになる一冊です
ぼくがおふろに入っていると、かめ、ペンギン、おおきなくじらまでが次々にあらわれて、いっしょに湯船ではしゃぎます。日常のおふろが、そのまま空想の世界につながっていく気持ちよさがあります。数をかぞえる場面もあり、おふろの時間が楽しみになります。
絵本の分野
本の特徴
世代を超えて愛される、
楽しいパン屋さんの秘密!
ユニークなパンと家族の絆を描く名作絵本です
森の中にあるパン屋さんを舞台に、そこで暮らす四羽の子どもたちが、それぞれ思い思いの意見を出し合いながら、変わった形のパンをたくさん考えていくお話です。動物の顔をしたパンや乗り物の形をしたパンなど、次々に生まれるユニークなパンの数々は見ているだけで楽しく、お店の賑わいや働く様子も丁寧に描かれています。家族で協力して物事に取り組む温かさや、工夫することの面白さが伝わる内容で、読み聞かせでは子どもと一緒に好きなパンを探したり選んだりする会話が弾みます。長く読み継がれてきた定番の一冊です。
絵本の分野
本の特徴
何度も生まれ変わるねこの
物語に涙が止まらない!
命と愛について深く考える時間が生まれる一冊です
何度も死んでは生き返り、そのたびに違う飼い主のもとで暮らしてきた一匹の猫の物語です。誰にも愛されても満たされなかった猫が、あるとき出会いを通して変わっていく様子が描かれ、生きることや愛すること、命の重みについて静かに問いかけてきます。3〜6歳ごろから感情や想像力が豊かになっていく子どもに向けて、親しみやすい絵と言葉で深いテーマを届けてくれる一冊です。読み聞かせのあとに親子で感想を語り合う時間も生まれやすい物語です。
絵本の分野
本の特徴
世界の名作アンデルセン童話、決定版!
親指サイズの女の子の旅にときめく一冊です
花の中から生まれた小さなおやゆびひめが、思いがけない出来事の連続に巻き込まれながら旅を続けていく、世界中で長く親しまれてきた童話です。ふくろうやねずみ、もぐらなど個性豊かな生きものたちとの出会いが次々と描かれ、繊細で美しい絵がその不思議な世界観を引き立てます。2〜6歳という幅広い年齢の子どもがそれぞれのペースで物語に入り込み、小さな主人公の心細さや驚きに寄り添いながら想像を広げられる一冊です。読み聞かせを通して、豊かな感情の育ちにもつながっていきます。
絵本の分野
本の特徴
嵐の夜、予想外の
出会いが心を揺さぶる!
友情の本当の意味を考える、
深い感動の絵本です
嵐の夜、真っ暗な小屋の中で偶然出会ったやぎとおおかみが、互いの姿が見えないまま言葉を交わし、不思議と心を通わせていくお話です。本当は食べる側と食べられる側という立場でありながら、声だけを頼りに芽生えていく友情の気配に、読み手はどきどきしながら引き込まれていきます。3〜6歳の子どもにとっては、緊張感のある展開を通して信頼や思いやりという感情の存在を感じ取る良い機会になるでしょう。続きが気になる長く愛されてきたシリーズとして、親子で繰り返し手に取りたくなる一冊です。
絵本の分野
本の特徴
モンゴルの大草原に響く馬の物語!
動物との絆と冒険の世界に引き込まれる一冊です
モンゴルに伝わる民話をもとに、貧しい羊飼いの少年スーホと、彼が育てた白い馬との深い絆を描いた物語です。草原での暮らしや馬頭琴という楽器の由来にもつながる展開を通して、動物への愛情や別れの悲しみ、それでも消えない絆といった感情が丁寧に語られます。点字と墨字が併せて読める形になっており、目の不自由な子どもも一緒に物語を楽しめるよう配慮されています。読み聞かせを通じて、遠いモンゴルの大地の情景を思い浮かべながら、命の大切さについて親子で語り合う機会になるでしょう。
絵本の分野
本の特徴
小さなボクの大冒険が始まる!
勇気と機転の大切さを学ぶ昔話です
小さな体で大きな鬼に立ち向かう「いっすんぼうし」を、4・5歳の子どもが物語の世界にじっくり浸れるように再話した昔話絵本です。堀川理万子さんの情感豊かな絵と、令丈ヒロ子さんによる読みやすい文章が、勇気や知恵の面白さを丁寧に伝えます。昔話ならではの起伏のある展開は、子どもの想像力を広げるとともに、主人公の気持ちに寄り添いながら聞く体験を通して感情の育ちにもつながります。就学前の読み聞かせにふさわしい、日本の昔話シリーズの一冊です。
絵本の分野
本の特徴
時計の読み方をすらすら習得できる!
数字への興味が自然に育つ一冊です
時計の読み方に親しむシリーズの続編で、数字や時間の感覚を身につけ始める4〜6歳の子どもに向けた内容です。丁寧に描かれた絵とともに、日常生活のなかで時計に興味を持ち始めた子が、遊び感覚で時間の仕組みに触れられるよう工夫されています。「今何時かな」と生活の中で時計を意識するきっかけになり、読み聞かせを通して数や時間への関心を自然に育てていける一冊です。シリーズを通して読むことでより理解が深まる、長く親しまれてきた内容です。
色つきはその本が主に育てる分野、白はあわせて育つ分野です
| # | 本 | 対象年齢 | のびタネ分野 | テーマ | |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 定番講談社 | 5〜6歳 | どうぶつ物語シリーズ | ||
| 2 | 定番講談社 | 5〜6歳 | 物語シリーズ | ||
| 3 | 定番福音館書店 | 4〜6歳 | おふろ | ||
| 4 | 定番偕成社 | 4〜6歳 | ユーモアシリーズ | ||
| 5 | 定番講談社 | 4〜6歳 | どうぶつ感情物語 | ||
| 6 | 定番金の星社 | 4〜6歳 | 物語冒険ファンタジー | ||
| 7 | 定番講談社 | 4〜6歳 | どうぶつ友だち物語 | ||
| 8 | 定番福音館書店 | 5〜6歳 | どうぶつ友だち物語 | ||
| 9 | 定番講談社 | 4〜6歳 | 物語冒険シリーズ | ||
| 10 | 定番福音館書店 | 4〜6歳 | 数シリーズ |
6歳は、友だちとの関わりや気持ちの理解、知的好奇心など、さまざまな力が伸びていく時期です。とくに相性のよい3つの分野から、それぞれおすすめの3冊を紹介します。
小学校入学前後は、友だちとの関わりやルールを学ぶ場面が増える時期。社会性を育む絵本は、新しい環境への不安をやわらげる会話のきっかけにもなります。
登場人物の気持ちを想像する力が育つ6歳には、感情をテーマにした絵本が合いやすいです。読み聞かせのあとに「どう思った?」と話すきっかけにもなります。
「なぜ?」「どうして?」が広がる6歳には、自然や科学への興味を引き出す絵本もおすすめ。物語だけでなく、知的好奇心を満たす1冊も選択肢になります。
一覧は、6歳の読みごろに合う絵本を優先して並べています。入学前後のこの時期は、昔話や名作など読みごたえのある物語をじっくり味わえるようになります。読み聞かせは卒業ではなく、自分読みと並行して続けることで、耳から聞く豊かな物語体験が読書の土台になっていきます。今の興味に合う一冊を選んでみてください。
のびタネ絵本では、0〜6歳向けの絵本を年齢・のびタネ分野・テーマから探せます。このページのおすすめ絵本は比較表でひと目で見くらべでき、各タイトルのリンクから詳しい情報を見られます。気になる絵本を「もってる」「ほしい」に登録すると、おうちの本棚ののびタネ分野の傾向をグラフで確認できます。
6歳になると、簡単すぎる絵本だけでは物足りなく感じることがあります。一方で、文字量が多すぎたり、テーマが抽象的すぎたりすると、読み聞かせでも集中しにくくなることがあります。年齢だけで決めず、子どもの興味や読み聞かせの時間に合うかも見て選ぶと安心です。
Q. 6歳でも絵本は必要ですか?
A. 6歳でも絵本は十分に楽しめます。文字を読む練習だけでなく、物語を聞く力、登場人物の気持ちを想像する力、親子で会話する時間にもつながります。
Q. 小学校入学前にはどんな絵本が向いていますか?
A. 新しい環境への不安に寄り添える絵本や、友だち関係、生活習慣、挑戦する気持ちをテーマにした絵本が合いやすいです。
Q. 6歳には文字が多い本を選んだ方がいいですか?
A. 文字量だけで選ぶ必要はありません。少し長めの物語を楽しめる子もいますが、親子で読みやすく、子どもが最後まで興味を持てることを重視してください。
Q. おすすめ絵本はどんな順番で並んでいますか?
A. 対象年齢の「読みごろ」との近さと、定番度(多くの家庭で長く読まれているか)をもとにおすすめ順で並べています。気になる絵本はタイトルのリンクから詳しく見られ、「もってる」「ほしい」に登録できます。
6歳の絵本選びでは、人気だけでなく、子どもの興味や親子で作りたい時間に合うかが大切です。小学校入学前後の不安に寄り添いたいのか、物語をじっくり楽しみたいのか、知的好奇心を広げたいのかによって、合う絵本は変わります。迷ったときは、まず「迷ったらこの3冊」から選び、子どもの反応を見ながら次の1冊を探してみてください。