
6歳は小学校入学を意識し、自分で読むことにも関心が出てくる時期です。「思いやり」の絵本を探すときは、読み聞かせと自分読みの橋渡しになる絵本を選ぶことを意識しつつ、正解を教え込むより、登場人物の気持ちを一緒に考えられる絵本を選ぶとよいでしょう。このページでは、6歳の発達と「思いやり」というテーマの相性を考えて選んだおすすめ絵本を紹介します。
6歳で思いやりの絵本を選ぶときは、人の気持ちを考えるきっかけになる絵本を探している視点で、次のポイントを意識すると選びやすくなります。
絵本の分野
本の特徴
特別な友だちからの
手紙が心を揺さぶる!
相手を思いやる気持ちが育つ絵本です
体がつながって生まれてきた双子の兄弟の日々の暮らしや思いを、手紙という形を借りて伝える絵本です。困難を抱えながらも懸命に生きる姿や、周りの人々との関わりが率直な言葉でつづられており、命の大切さや、人と人とが支え合うことの意味について考えるきっかけを与えてくれます。読み聞かせを通して、自分とは違う境遇にある人への想像力や思いやりの気持ちが育まれていくことが期待できる内容です。少し重いテーマも含みますが、年齢に応じて大人が言葉を補いながら読むことで、深い対話につながる一冊です。
絵本の分野
本の特徴
舌切り雀の優しさと冒険、
息づく古き世界!
昔話が紡ぐ、
想像の力と物語への入口です
雀に親切にしたおじいさんと、意地悪なおばあさんをめぐる、日本人なら誰もが知る昔話のひとつです。小さな生き物への優しさと欲張りな心が対照的に描かれ、素朴な語り口の中に昔話らしい教訓とユーモアが息づいています。3〜6歳の子どもにとっては、善悪や因果応報といった物語の骨格に初めて触れるよい機会となり、繰り返し語られてきた言い回しのリズムも耳に心地よく残るでしょう。読み聞かせでは、雀の家を訪ねる場面のわくわく感や、結末に向かう展開の緊張感を親子で共有しながら、昔話ならではの語りの味わいをじっくり楽しめる時間になります。
絵本の分野
本の特徴
平和って、こんなに素敵なんだ!
やさしさの大切さが心に届く絵本です
小さな子どもの視点から「へいわ」とはどんなことかを、素直な言葉でつづった詩のような絵本です。ごはんを食べられること、家族と眠れること、友だちと笑い合えることなど、当たり前に思える日々の場面を通して、平和の意味がやさしく浮かび上がってきます。4〜6歳の子には難しい言葉を使わずに大切なテーマに触れる機会となり、身近な幸せに気づくきっかけになります。読み聞かせでは、家庭や友だちとの日常を振り返りながら、平和について親子で言葉を交わす穏やかな時間が生まれる一冊です。
絵本の分野
本の特徴
日本古来の神話を子どもたちへ伝える!
文化と想像力が育つ貴重な物語です
日本の神話を子ども向けに再話したシリーズの一冊で、皮をむかれて泣いていた白うさぎと、そこを通りかかった神さまたちとのやりとりを中心に描かれます。動物と神さまが言葉を交わし、助け合ったりすれ違ったりする古代の物語世界が、力強い筆致の絵とともに広がり、日本の神話に初めて触れる4歳からの子どもにも親しみやすい構成になっています。読み聞かせでは、昔から語り継がれてきた話の独特のリズムや言い回しを声に出して楽しみながら、日本の古い物語や信仰の世界に自然と触れるきっかけを与えてくれます。
絵本の分野
本の特徴
人を思いやる勇気がここにある!
名作が伝える、
やさしさの大切さです
バスの座席をめぐるある女性の静かな行動と、それを見つめる人々の姿を通して、勇気とはどういうものかを子どもにも伝わる形で描いた絵本です。実在の出来事を土台にしながら、難しい社会背景を直接説明するのではなく、一人の人の落ち着いた強さと、その周りにいた人々の思いに焦点を当てているため、幼い子どもでも人物の気持ちに寄り添いながら物語を追うことができます。読み聞かせでは、正しいと思うことを静かに貫くとはどういうことかを親子で話し合うきっかけになり、思いやりや公正さについて考える大切な時間を作ってくれます。
絵本の分野
本の特徴
優しさが、神様の心を動かす!
他者への思いやりの大切さを学ぶ名作です
貧しいけれど心優しい老夫婦が、雪の中で困っているお地蔵さまに笠をかぶせてあげる、日本の昔話の名作です。瀬田貞二の語りと赤羽末吉による力強く温かみのある絵が組み合わさり、静かな雪景色の中に思いやりの心がじんわりと広がっていく様子を丁寧に描いています。3〜6歳の子どもにも聞き取りやすい言葉遣いで、誰かのために行動することの尊さを自然に伝えてくれます。年末年始や雪の季節の読み聞かせにもふさわしい、世代を超えて愛される一冊です。
絵本の分野
本の特徴
古くから愛される日本の
知恵が詰まった物語!
昔話の世界へ入り込む想像力が育つ一冊です
隠岐の島から海を渡りたいうさぎが、ワニザメたちをだまして並ばせ、その背中を飛び渡ろうとするところから始まる、日本人なら誰もが知る昔話です。うさぎの知恵や慢心、そこから起こる出来事、そして大国主命との出会いを通して、思いやりや正直さの大切さが伝わる内容になっています。素朴で温かみのある絵柄が、日本の海辺や神話的な雰囲気を優しく描き出しており、3〜6歳の子どもが物語の展開を追いながら楽しめる構成です。読み聞かせでは、うさぎの気持ちの変化を一緒に想像しながら聞くことで、親子の会話も自然に広がるでしょう。
絵本の分野
本の特徴
おしいれから始まる、
忘れられない大冒険!
友情と勇気の大切さを、
手に汗握る体験で学ぶ一冊です
お昼寝前に、ミニカーのとりっこでけんかをしたさとしとあきらは、先生に叱られておしいれに入れられてしまいます。そこで出会ったのは、地下の世界に住む恐ろしいねずみばあさんでした。 ふたりをやっつけようと、追いかけてくるねずみばあさん。でも、さとしとあきらは決してあきらめません。手をつないで走りつづけます―。80ページものボリュームがありながら、かけぬけるように展開するふたりの大冒険。1974年の刊行以来多くの子どもたちが夢中になり、版を重ねてきました。累計230万部を超えるロングセラー絵本。
絵本の分野
本の特徴
夜中に起きた魔法の出来事!
思いやりの心を育てる昔話です
貧しいくつやのもとに夜な夜な現れる小さな存在が、見返りを求めずにそっと手を貸してくれるという、心温まる昔話です。誠実に働く職人の姿と、感謝の気持ちをどう表すかという展開が、静かな驚きとともに描かれています。3〜6歳の子どもには、見えない誰かの優しさや働くことの意味を感じ取る入り口となり、思いやりや感謝といった社会性の芽生えにつながる物語です。読み聞かせでは、次に何が起こるのだろうという期待感を親子で共有しながら、ページをめくるたびに小さな驚きを楽しめます。昔から語り継がれてきた安心感のある一冊です。
絵本の分野
本の特徴
見えるって、見えないって、
何が違うんだろう?!
他の人の気持ちを想像する力を育む絵本です
目が見えない人には世界がどんなふうに見えているのか、という問いをきっかけに、「見える」「見えない」ということについてやさしく考えていく絵本です。専門的な内容を難しく説明するのではなく、身近な疑問や会話を通して、人によって世界の感じ方が違うことを自然に伝えてくれます。答えを一方的に教えるのではなく、一緒に考える姿勢で描かれているため、子どもも大人も新しい気づきを得られる内容です。読み聞かせの場では、親子で「自分だったらどう感じるか」を話し合うきっかけになり、他者への想像力や思いやりを育む対話のきっかけとなる一冊です。
色つきはその本が主に育てる分野、白はあわせて育つ分野です
| # | 本 | 対象年齢 | のびタネ分野 | テーマ | |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 童心社 | 6〜6歳 | 思いやり感情きょうだい | ||
| 2 | 定番福音館書店 | 4〜6歳 | どうぶつ思いやり物語 | ||
| 3 | ブロンズ新社 | 5〜6歳 | かぞく思いやり感情 | ||
| 4 | 定番あかね書房 | 4〜6歳 | どうぶつ思いやり物語 | ||
| 5 | 定番光村教育図書 | 5〜6歳 | 思いやり感情物語 | ||
| 6 | 定番福音館書店 | 3〜6歳 | きせつ思いやり物語 | ||
| 7 | 定番金の星社 | 4〜6歳 | どうぶつ思いやり物語 | ||
| 8 | 定番童心社 | 3〜6歳 | 友だち思いやり物語 | ||
| 9 | 定番金の星社 | 4〜6歳 | 思いやり物語ファンタジー | ||
| 10 | 定番アリス館 | 4〜6歳 | 友だち思いやり感情 |
思いやりの絵本は、「やさしくしなさい」と教えるためではなく、登場人物の気持ちを想像する経験を通じて、他者を思う心を育てます。困っている人や悲しんでいる人の気持ちに気づき、自分にできることを考える。その積み重ねが、本物のやさしさにつながります。
のびタネ絵本では、0〜6歳向けの絵本を年齢・のびタネ分野・テーマから探せます。このページのおすすめ絵本は比較表でひと目で見くらべでき、各タイトルのリンクから詳しい情報を見られます。気になる絵本を「もってる」「ほしい」に登録すると、おうちの本棚ののびタネ分野の傾向をグラフで確認できます。
Q. 思いやりはどう育てればいいですか?
A. 絵本で「この子はどんな気持ちかな?」と一緒に考えることが第一歩です。気持ちを想像する経験を重ねることが、行動としてのやさしさにつながっていきます。
Q. 6歳に「思いやり」の絵本は向いていますか?
A. 6歳は小学校入学を意識し、自分で読むことにも関心が出てくる時期です。「思いやり」のテーマはこの時期の興味や発達に合わせやすく、読み聞かせと自分読みの橋渡しになる絵本を選ぶとより楽しめます。このページの絵本は6歳前後の子が楽しめるものを選んでいます。
Q. おすすめ絵本はどんな順番で並んでいますか?
A. 対象年齢の「読みごろ」との近さと、定番度(多くの家庭で長く読まれているか)をもとにおすすめ順で並べています。気になる絵本はタイトルのリンクから詳しく見られ、「もってる」「ほしい」に登録できます。