
2歳は自我が育ち、イヤイヤやこだわりが出やすい時期です。「感情」の絵本を探すときは、気持ちを代弁してくれる絵本や、生活習慣の絵本を選ぶことを意識しつつ、気持ちを言葉にしやすく、子どもが共感できる絵本を選ぶとよいでしょう。このページでは、2歳の発達と「感情」というテーマの相性を考えて選んだおすすめ絵本を紹介します。
2歳で感情の絵本を選ぶときは、うれしい・かなしい・こわいなど感情を理解できる絵本を探している視点で、次のポイントを意識すると選びやすくなります。
絵本の分野
本の特徴
ぼくのキモチ、ちゃんと
受け止めてほしい!
子どもの気持ちと親の想いが結ぶ一冊です
小さな女の子が、お母さんと離れる場面で心細さや不安を感じながらも懸命に気持ちを立て直していく様子を描いたお話です。日常のちょっとした出来事がきっかけで芽生える「置いていかないで」という切実な思いは、多くの子どもが経験する感情そのもので、共感しながら物語の世界に入り込めます。丁寧な絵で描かれる表情や仕草からは、幼い子どもならではの揺れ動く心がまっすぐに伝わってきます。分離不安を感じやすい2歳から4歳頃の子どもに寄り添い、読み終えたあとには親子で気持ちを話し合うきっかけにもなる一冊です。
絵本の分野
本の特徴
お月さまとキツネの愛らしい出会い!
お母さんへの感謝の気持ちが芽生える一冊です
おかあさんへの気持ちをどう伝えたらいいのか、子どもなりに考えるあたたかなお話と、お月さまときつねをめぐる愛らしい空想が一冊で楽しめます。身近な家族への感謝という気持ちと、夜空を見上げて広がる自由なイメージの世界が並び、日常のなかにある小さな発見とユーモアが詰まっています。2〜5歳の子にとっては、おかあさんという存在をあらためて感じたり、月を見るときの新しい楽しみ方を知ったりするきっかけになるでしょう。読み聞かせの時間には、くすっと笑える場面と、じんわり心があたたまる場面の両方が味わえ、親子で顔を見合わせながら過ごすひとときにぴったりの
絵本の分野
本の特徴
サンタさんが来る夜、
よるくまの冒険が始まる!
クリスマスへの期待と親子の温かさに包まれる絵本です
クリスマスの前の晩、小さな男の子のもとに現れるくまのぬいぐるみのような存在「よるくま」との、やわらかな時間を描いた絵本です。夜の静けさや、眠る前のふとした心細さ、それを包み込むようなぬくもりが、繊細な絵と言葉でつづられていきます。クリスマスを待つわくわくした気持ちだけでなく、夜特有のさみしさや安心したいという気持ちにも寄り添う内容なので、興奮しやすいこの季節に、心を落ち着けて眠りにつく助けにもなりそうです。2〜5歳の子にとっては、よるくまの存在を自分の大切なぬいぐるみや親の存在に重ねながら聞くことができるでしょう。
絵本の分野
本の特徴
友だちとのケンカ、どう乗り越える?!
相手を思いやる気持ちが育つ物語です
仲良しのぴょんこちゃんが泣き出してしまい、こぐまのくうちゃんはどうしたらいいのか戸惑いながらも、一生懸命に向き合おうとします。友だちの涙を前にして戸惑う気持ちや、なんとかしてあげたいと思う気持ちが、やさしい絵とともに丁寧に描かれていきます。友だち同士のちょっとしたすれ違いや、仲直りするまでの気持ちの動きを、幼い子どもにも分かりやすい形で伝えてくれる内容です。読み聞かせを通して、相手を思いやる気持ちや仲直りの大切さについて、親子で自然に語り合うきっかけになる一冊です。
絵本の分野
本の特徴
ツピティの意地っ張りぶりに、
思わずくすっと!
自分らしさを求める心と、
わがままへの向き合い方が学べる一冊です
四角いたまごから生まれたひよこは、自分はひよこではなくお嬢様なのだと言い張って、わがままを言っては周りを困らせています。ある日「自由になりたい」と家を飛び出してしまい、思いがけない出来事に出会っていきます。自己主張が強くなる時期の子どもの姿と重なる、いやいやばかり言う主人公の姿はユーモラスに描かれ、読み聞かせでは思わずくすりと笑いながらも、わがままや自由について親子で考えるきっかけになります。声色を変えて読むと、ひよこの気持ちがより伝わり楽しい時間になります。
絵本の分野
本の特徴
「ありがとう」の
言葉がこんなに温かい!
感謝と思いやりが自然に育つ絵本です
お手伝いをしたこぐまちゃんが、お父さんやお母さんから「ありがとう」と声をかけられる場面から始まる物語です。さらに迷子になってしまったこぐまちゃんを助けてくれたおじさんに、今度は自分から「ありがとう」を伝える姿が描かれ、感謝の気持ちが行き交うあたたかなやり取りが心に残ります。2〜5歳ごろは、してもらったことへのお礼や、人に親切にする気持ちが少しずつ育つ時期です。身近な生活の場面を通して「ありがとう」という言葉の響きを自然に感じられるので、読み聞かせをしながら親子で感謝の気持ちについて話すきっかけにもなる一冊です。
絵本の分野
本の特徴
ひとりぼっちなのに、なぜか幸せ!
ありのままの自分でいいんだと気づく絵本です
山の上でたったひとり暮らすかえるに、おひさまや雨、地面までもが「さびしくはないの」とたずねかけます。あたたかな日ざしや吹きぬける風、雨のしずくといった自然の恵みに囲まれて過ごすかえるの姿を通して、ひとりでいることの意味をやさしく問いかける絵本です。みずみずしい水彩画で描かれる四季の情景が美しく、静かな時間の流れが伝わってきます。ひとりの時間や心細さを感じ始める年齢の子どもにも寄り添うような内容で、読み聞かせを通して自分の気持ちと向き合うきっかけを与えてくれる一冊です。
絵本の分野
本の特徴
コックさんの気分屋ぶりに、
親子で共感できる!
感情のゆらぎを優しく受け入れる力が育つ一冊です
機嫌の悪いコックさんが登場し、その気持ちの揺れ動きや周囲とのやりとりを通じて、感情の動きをユーモラスに描いた物語です。ちょっとした出来事でむっとしたり、誰かの言葉で気持ちが変わったりする様子は、子ども自身の日常の感情とも重なりやすく、共感しながら楽しめます。笑いを誘う場面を交えつつ、機嫌が悪いときにどう気持ちを切り替えていくかという過程も描かれるため、感情との付き合い方を自然に感じ取るきっかけになります。読み聞かせの場では、コックさんの表情や口調をまねしながら親子で笑い合う、賑やかなひとときが生まれる一冊です。
絵本の分野
本の特徴
こりすのおかあさんの、
静かな愛情が胸に響く!
親子の絆と自然のぬくもりに包まれた優しい一冊です
森に暮らす小さなこりすとおかあさんの、あたたかなやり取りを描いたお話です。子どもは時に甘えたり、離れて遊びたがったり、心細くなったりしながら成長していきますが、そんな揺れ動く気持ちを、こりすの姿を通してやさしく映し出してくれます。おかあさんの深い愛情と、見守ることの大切さが伝わる内容で、2〜5歳の子どもにとっては自分とこりすを重ねながら安心して聞ける物語です。読み聞かせの時間は、親子でぎゅっと寄り添うような、心があたたまるひとときになるでしょう。動物や自然の描写も豊かで、季節の移ろいを感じながら楽しめる一冊です。
絵本の分野
本の特徴
子ぎつねと母親の絆がじんわり温かい!
家族への思いやりが自然に育つ一冊です
森に暮らす小さなきつねの子コンチと、やさしいおかあさんとの日々を描いたお話です。遊びに夢中になったり、少し困ったことをしたり、甘えたり素直になれなかったりする子どもらしい姿と、それを見守り包み込むおかあさんとの関わりが温かく綴られます。親子のやりとりを通して、失敗しても愛されているという安心感や、家族の中で気持ちを表現することの大切さが伝わってきます。2〜5歳の子にとっては自分の日常と重ね合わせやすく、読み聞かせでは親子で顔を見合わせながら、ほっと安心できるひとときを過ごせる一冊です。
色つきはその本が主に育てる分野、白はあわせて育つ分野です
| # | 本 | 対象年齢 | のびタネ分野 | テーマ | |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 定番福音館書店 | 2〜5歳 | かぞく感情物語 | ||
| 2 | 定番ポプラ社 | 2〜5歳 | 感情ユーモア物語 | ||
| 3 | 定番白泉社 | 2〜5歳 | 寝かしつけ感情クリスマス | ||
| 4 | 定番童心社 | 2〜5歳 | 友だち思いやり感情 | ||
| 5 | 定番偕成社 | 2〜5歳 | 感情ユーモア物語 | ||
| 6 | 定番こぐま社 | 2〜5歳 | かぞく思いやり感情 | ||
| 7 | 定番こぐま社 | 2〜5歳 | どうぶつ感情 | ||
| 8 | 定番童心社 | 2〜5歳 | 食育感情ユーモア | ||
| 9 | 定番金の星社 | 2〜5歳 | どうぶつかぞく感情 | ||
| 10 | 定番童心社 | 2〜5歳 | どうぶつかぞく感情 |
感情の絵本は、うれしい・かなしい・おこる・こわいといったさまざまな気持ちに名前をつけ、受けとめる力を育てます。登場人物に共感することで、子どもは自分の気持ちを言葉にできるようになり、友だちの気持ちを想像する土台にもなります。
のびタネ絵本では、0〜6歳向けの絵本を年齢・のびタネ分野・テーマから探せます。このページのおすすめ絵本は比較表でひと目で見くらべでき、各タイトルのリンクから詳しい情報を見られます。気になる絵本を「もってる」「ほしい」に登録すると、おうちの本棚ののびタネ分野の傾向をグラフで確認できます。
Q. 感情の絵本はどう読むと効果的ですか?
A. 読んだあとに「どんな気持ちだったと思う?」と話してみるのがおすすめです。気持ちを言葉にする練習になり、自分の感情とも上手に付き合えるようになります。
Q. 2歳に「感情」の絵本は向いていますか?
A. 2歳は自我が育ち、イヤイヤやこだわりが出やすい時期です。「感情」のテーマはこの時期の興味や発達に合わせやすく、気持ちを代弁してくれる絵本や、生活習慣の絵本を選ぶとより楽しめます。このページの絵本は2歳前後の子が楽しめるものを選んでいます。
Q. おすすめ絵本はどんな順番で並んでいますか?
A. 対象年齢の「読みごろ」との近さと、定番度(多くの家庭で長く読まれているか)をもとにおすすめ順で並べています。気になる絵本はタイトルのリンクから詳しく見られ、「もってる」「ほしい」に登録できます。