
3歳は会話が増え、友だちやごっこ遊びへの関心が高まる時期です。「食育」の絵本を探すときは、物語性や、気持ちのやりとりがある絵本を選ぶことを意識しつつ、苦手克服を急がせず、食べ物の楽しさが伝わる絵本を選ぶとよいでしょう。このページでは、3歳の発達と「食育」というテーマの相性を考えて選んだおすすめ絵本を紹介します。
3歳で食育の絵本を選ぶときは、食べることに興味を持てる絵本を探している視点で、次のポイントを意識すると選びやすくなります。
絵本の分野
本の特徴
芋ほり遠足の感動がよみがえる!
秋の自然と食べ物への興味が育つ一冊です
園や学校の子どもたちが遠足でさつまいも掘りに出かける様子を、軽やかなリズムの言葉と生き生きとした絵で描いた一冊です。土の中から次々と顔を出すおいもや、手や服を土だらけにしながら夢中で掘り進める子どもたちの表情から、秋の実りを収穫する喜びが伝わってきます。掘ったあとにおいもをどう食べるのか想像が膨らむ場面もあり、食べ物がどこから来るのかを自然と学べる内容になっています。季節の行事や食育をテーマにした読み聞かせに向いており、収穫の季節に読むと一層楽しめる作品です。
絵本の分野
本の特徴
おばけと揚げ物が織りなす、
驚きと笑いの物語!
ユーモアあふれる展開で、
想像の翼が広がる一冊です
おばけの世界にも、揚げたてのてんぷらをめぐる楽しい出来事があります。ふとした思いつきから始まる料理と、それをおいしそうに頬張るおばけたちの姿は、見ているだけで笑いがこみ上げてくるようなおかしみに満ちています。人間の世界とは少し違う、おばけならではの発想や暮らしぶりも垣間見えて、想像力をくすぐられます。読み聞かせでは、子どもと一緒に声を出して笑える時間になり、食べることの楽しさや、ちょっとした失敗も笑い話に変わる軽やかさを感じられる作品です。4〜6歳の子どもにぴったりの一冊です。
絵本の分野
本の特徴
友だちを思う気持ちが詰まったケーキ!
相手のことを考える優しさが育つ一冊です
みんなで分け合うはずの美味しそうなケーキを前にして、食べたい気持ちをぐっと抑えなければならない場面が描かれるお話です。目の前にあるごちそうを我慢することの難しさや、誰かのためにその気持ちを飲み込む葛藤が、子どもにも身近な感覚として伝わってきます。日常でよくある「欲しいけれど我慢する」という経験を絵本の中で疑似体験することで、思いやりや自制心について親子で話し合うきっかけが生まれます。読み聞かせの後には、自分だったらどうするかを聞いてみると会話が広がり、心の成長を後押しする時間になるでしょう。
絵本の分野
本の特徴
キャベツが友だちって、こんなに素敵!
予想外の関係を愛おしく思う想像力が育つ一冊です
ぶたやまさんが大きなキャベツを見つけると、その中からひょっこり顔を出したのはキャベツそっくりの「キャベツくん」。食べようとするぶたやまさんに、キャベツくんは不思議なことを言い出して、思いもよらない展開になっていきます。ナンセンスで自由な発想がつぎつぎに広がる世界は、常識にとらわれない発想の面白さを子どもに伝えてくれます。声に出して読むとリズムよく笑いが生まれる場面が多く、読み聞かせの時間が親子でくすくす笑い合うひとときになるでしょう。3〜5歳の子どもが「なんで?」を楽しみながら想像力を伸ばすのにぴったりの一冊です。
絵本の分野
本の特徴
働く喜びを教えてくれる温かい物語!
自分でやることの大切さが伝わる絵本です
小さな赤いめんどりが、仲間の動物たちに手伝いを頼みながら畑仕事やパン作りに取り組んでいくイギリス生まれの物語です。頼まれても知らんぷりをする仲間と、こつこつ働くめんどりの姿を通して、働くことの意味や仲間との関わり方が、素朴な語り口の中で自然と伝わってきます。繰り返しのやりとりはリズムがよく、小さな子どもでも物語の流れを追いやすいのが魅力です。2〜5歳の子どもには、身近な生活の場面に重ねながら聞ける親しみやすさがあり、読み聞かせでは登場する動物たちの掛け合いを一緒に楽しみながら、働くことや分かち合うことについて考える時間になります。
絵本の分野
本の特徴
かえるとカレーライス、
奇想天外な出会い!
想像力をくすぐるユーモアあふれる一冊です
かえるがカレーライスを食べていると、そこにやかんや自動車、果ては空飛ぶ乗り物までが次々に登場し、絵の世界がどんどん自由に広がっていくお話です。ふつうなら考えられない組み合わせや展開が、なんの説明もなく次々と現れる不思議な世界を、子どもはそのまま楽しむことができます。言葉のリズムと大胆な絵の勢いが一体になった作品で、意味を追うよりも感覚で味わう絵本です。読み聞かせでは、大人が理屈をつけずにページをめくることで、子ども自身が驚きや笑いを見つける時間になります。初めて出会うナンセンスの世界として、想像する力をのびのびと刺激してくれる一冊です
絵本の分野
本の特徴
どんぐりのパン屋さんで、
ごっこ遊びが始まる!
物語の世界を体験しながら、
社会性が育つ絵本です
「いらっしゃいませ!」の元気な声から始まる、どんぐりむらのぱんやさんをのぞいてみるお話です。並んだパンの数々やお店のにぎわいを楽しんだあとには、きって作って遊べるおかいものごっこのページも用意されており、絵本の世界がそのまま手あそびへと広がっていきます。物語を読む楽しさとごっこ遊びの楽しさが一冊でつながっているので、読み聞かせのあとも自然と遊びが続き、繰り返し手にとりたくなる一冊です。お店屋さんごっこが好きな年齢の子どもにとって、想像力や人とのやりとりを楽しむきっかけにもなります。
絵本の分野
本の特徴
二匹の友情と、
焼きたてカステラの香りが蘇る!
冒険心と友情の大切さを学べる、
心がぽかぽか温まる一冊です
野ねずみのぐりとぐらが森で見つけた大きな卵をどうやって運び、どんな料理にしようかと知恵を出し合う様子を描いた、日本を代表する定番絵本です。二匹の息の合ったやり取りや工夫する姿は、想像力が育まれていく2〜5歳の子どもたちの好奇心をくすぐります。焼き上がりを待つわくわくした気持ちや、森の仲間たちと分け合う温かさも自然に伝わってきます。読み聞かせを通して、友だちと協力する楽しさや食べることの喜びを親子で味わえる、世代を超えて愛される一冊です。
絵本の分野
本の特徴
こいぬきょうだいのおつかい冒険記!
お手伝いの喜びと友情が育つ一冊です
こいぬのきょうだいチップとチョコが、お母さんのお手伝いでお菓子の材料を買いにおつかいに出かけるお話です。お店での買い物の様子や、きょうだいで力を合わせて役目を果たそうとする姿が、親しみやすい絵とともに描かれます。巻末にはおいしいお菓子のかんたんレシピもついており、読んだあとに親子で一緒に作って楽しむこともできます。はじめてのおつかいやお手伝いに憧れを持ち始める年齢の子にぴったりで、食べることや作ることへの興味を自然に育んでくれる一冊です。読み聞かせのあとの会話も弾みそうな、あたたかな時間を届けてくれます。
絵本の分野
本の特徴
日曜日の家族の時間が
いっぱい詰まってる!
親子で過ごす何気ない時間の大切さが伝わる一冊です
朝早くから人々が集まってくる日曜市の様子を、隅々まで丁寧に描いた絵本です。八百屋や魚屋、雑貨を並べる屋台、買い物客でにぎわう通りなど、市場ならではの活気ある風景が細やかに描かれ、見るたびに新しい発見があります。文章よりも絵そのものが物語を語る作りなので、3〜6歳の子どもは指さしをしながら「これなに」「あの人なにしてるの」と会話を広げやすく、家族で買い物や市場に出かけた経験を思い出すきっかけにもなります。じっくり眺めて楽しむ読み聞かせの時間にぴったりの一冊です。
色つきはその本が主に育てる分野、白はあわせて育つ分野です
| # | 本 | 対象年齢 | のびタネ分野 | テーマ | |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 定番童心社 | 3〜6歳 | 食育きせつユーモア | ||
| 2 | 定番ポプラ社 | 3〜6歳 | 食育ユーモア物語 | ||
| 3 | 定番教育画劇 | 3〜6歳 | 食育思いやり感情 | ||
| 4 | 定番文研出版 | 3〜6歳 | 食育どうぶつユーモア | ||
| 5 | 定番こぐま社 | 3〜6歳 | 食育どうぶつ物語 | ||
| 6 | 定番福音館書店 | 3〜6歳 | 食育どうぶつユーモア | ||
| 7 | 定番学研マーケティング | 3〜6歳 | 食育物語ごっこ遊び | ||
| 8 | 定番福音館書店 | 2〜5歳 | 食育どうぶつ友だち | ||
| 9 | 定番文溪堂 | 3〜6歳 | 食育友だち物語 | ||
| 10 | 定番童心社 | 3〜6歳 | 食育かぞく探す・見つける |
食育の絵本は、「食べなさい」と促すためではなく、食べ物や食事の時間そのものを楽しいと感じてもらうための一冊です。おいしそうな絵や、食べ物が主役のワクワクするお話は、苦手なものへの心のハードルをそっと下げてくれます。
のびタネ絵本では、0〜6歳向けの絵本を年齢・のびタネ分野・テーマから探せます。このページのおすすめ絵本は比較表でひと目で見くらべでき、各タイトルのリンクから詳しい情報を見られます。気になる絵本を「もってる」「ほしい」に登録すると、おうちの本棚ののびタネ分野の傾向をグラフで確認できます。
Q. 好き嫌いが多い子にも効果はありますか?
A. 絵本で「この食べ物、おもしろい」と感じることが第一歩です。すぐ食べられるようにならなくても、食べ物への親しみが少しずつ好き嫌いをやわらげていきます。
Q. 3歳に「食育」の絵本は向いていますか?
A. 3歳は会話が増え、友だちやごっこ遊びへの関心が高まる時期です。「食育」のテーマはこの時期の興味や発達に合わせやすく、物語性や、気持ちのやりとりがある絵本を選ぶとより楽しめます。このページの絵本は3歳前後の子が楽しめるものを選んでいます。
Q. おすすめ絵本はどんな順番で並んでいますか?
A. 対象年齢の「読みごろ」との近さと、定番度(多くの家庭で長く読まれているか)をもとにおすすめ順で並べています。気になる絵本はタイトルのリンクから詳しく見られ、「もってる」「ほしい」に登録できます。