
5歳は文字や数への興味が高まり、複雑なお話の筋も理解できるようになる時期です。テーマ性のある物語や、知的好奇心を刺激する科学・自然の絵本、少し長い読み物にも挑戦できます。自分で文字を追って読もうとする姿も見られ、読書の芽が育ちます。友だちや家族との関わりを描いた絵本は、心の成長を支えます。このページでは、5歳の発達に合ったおすすめ絵本を、のびタネ分野やテーマ別に紹介します。
「社会性」を育てる絵本は、友だちや家族との関わり、順番やルール、約束やゆずりあいといったテーマを物語で描きます。0〜6歳は人とのつながりを学びはじめる時期。登場人物のやりとりを通じて、思いやりや協力する気持ち、ルールを守る大切さを自然に身につけられます。集団生活が始まる前後の子にとって、友だちづきあいのヒントが詰まった一冊は心強い味方に。このページでは、社会性をはぐくむ年齢別のおすすめ絵本を紹介します。
5歳の社会性を伸ばす絵本を選ぶときは、次の4つを軸にすると選びやすくなります。
絵本の分野
本の特徴
嵐の夜、予想外の
出会いが心を揺さぶる!
友情の本当の意味を考える、
深い感動の絵本です
嵐の夜、真っ暗な小屋の中で偶然出会ったやぎとおおかみが、互いの姿が見えないまま言葉を交わし、不思議と心を通わせていくお話です。本当は食べる側と食べられる側という立場でありながら、声だけを頼りに芽生えていく友情の気配に、読み手はどきどきしながら引き込まれていきます。3〜6歳の子どもにとっては、緊張感のある展開を通して信頼や思いやりという感情の存在を感じ取る良い機会になるでしょう。続きが気になる長く愛されてきたシリーズとして、親子で繰り返し手に取りたくなる一冊です。
絵本の分野
本の特徴
ちいさな勇気が、大きな力に変わる!
協力することの素晴らしさが伝わる一冊です
小さな黒い魚が、兄弟たちを大きな魚に食べられてひとりぼっちになりながらも、広い海を旅しながら様々な生き物と出会い、やがて仲間たちと知恵を出し合って大きな魚に立ち向かおうとする姿を描いた名作です。詩的な響きを持つ文章と美しいコラージュの絵が調和し、4〜6歳の子どもにも仲間と力を合わせることの意味や工夫することの大切さが自然に伝わります。読み聞かせの場では海の色彩の豊かさに引き込まれ、親子で静かに絵を見つめ合う穏やかな時間が生まれる一冊です。
絵本の分野
本の特徴
一人で初めてのおつかい、
ドキドキが詰まってる!
子どもの勇気と親の優しい見守りが伝わる絵本です
小さな女の子が、初めて一人でお使いに出かける様子を描いたロングセラー絵本です。慣れない道を歩き、お店の人とやり取りをする中で、緊張したり不安になったりしながらも、頑張って役目を果たそうとする姿が丁寧に描かれます。3〜5歳ごろは、家族の役に立ちたいという気持ちや、知らない場所へ踏み出すどきどき感が芽生える時期。読み聞かせを通して、子どもが感じる誇らしさや心細さに寄り添いながら、生活の中での小さな成長を親子で一緒に見つめられる一冊です。
絵本の分野
本の特徴
友情か、食欲か。二ひきの答えは?!
教科書の名作が、
心に問いかける一冊です
嵐の晩に声だけで心を通わせたヤギとオオカミが、翌日の晴れた日にとうとうお互いの姿を目にしてしまうところから始まる物語です。本来なら食べる側と食べられる側であるはずの二匹が、これまで育んできた気持ちとどう向き合うのか、揺れ動く胸の内が描かれていきます。前作を読んだ子どもたちが気になっていたその後を追える一冊で、友情と本能のはざまで戸惑う姿は、3歳から6歳の子にも「なかよし」とはどういうことかを考えるきっかけを与えてくれます。読み聞かせでは、次はどうなるのだろうという緊張感と温かさが入り混じる、忘れがたい時間になりそうです。
絵本の分野
本の特徴
グレイ・ラビットの
仲良しトリオの活躍が素敵!
信頼と友情の大切さが心に残る物語です
野うさぎや灰色うさぎ、はりねずみなど、森に暮らす動物たちが繰り広げる素朴で温かなお話です。仲間と助け合ったり、時にはすれ違ったりしながら過ごす毎日の暮らしぶりが、やさしい語り口で描かれ、動物たちの表情や仕草からは友情の大切さや思いやりの気持ちが自然に伝わってきます。昔から読み継がれてきた英国生まれの物語らしい、落ち着いた雰囲気とゆったりした時間の流れが魅力で、3歳から6歳ごろの子どもが物語の世界にじっくりと入り込みやすい構成になっています。読み聞かせの時間には、登場する動物たちの個性豊かなやりとりを親子で楽しみながら、友だちを思いやる
絵本の分野
本の特徴
日本の昔話、でも
新しい発見がいっぱい!
懐かしさとユーモアが一緒に味わえる一冊です
柿の種とおにぎりを交換したさるとかに。かにが庭に種を植えて大切に世話をするところから始まる、誰もが知る昔話が、味わい深い絵と語り口で丁寧に描かれています。柿が実るまでの日々や、そこから起こる出来事を通して、ずるさや思いやり、正しさとは何かを子どもなりに感じ取れる内容です。3歳から6歳くらいの子には、耳慣れた昔話のリズムが心地よく響き、次はどうなるのかとお話の展開に引き込まれるはずです。読み聞かせでは、登場人物の気持ちを一緒に想像しながら、善悪や仕返しについて親子で話すきっかけにもなる一冊です。
絵本の分野
本の特徴
昔話の知恵と教訓が
15話ぎゅっと詰まった!
物語を通じて社会性と想像力を育む一冊です
ウサギとカメの競争や、欲張りな犬の話など、動物たちが繰り広げる短いお話が15話収められています。それぞれの物語には、正直であることや欲張らないこと、努力の大切さといった、暮らしの中で役立つ知恵や教訓が自然な形で込められています。1話ずつが短くまとまっているため、3〜6歳の子どもの集中力に合わせて読み進めやすく、おやすみ前の読み聞かせにも取り入れやすい構成です。動物たちのやり取りを通して、失敗や成功の理由を親子で振り返りながら、物語の面白さと学びの両方を楽しめる一冊です。
絵本の分野
本の特徴
さるとかにの知恵比べ、誰が勝つ!
世代を超えて愛される日本の物語を味わえる絵本です
柿の種を拾ったさるとおにぎりを持ったかにが出会うところから始まる、誰もが知る日本の昔話を、語りの調子を大切にした文章で伝える一冊です。ずるがしこいさるとまじめなかにのやりとりを通して、身近な生き物たちが繰り広げる出来事に子どもは引き込まれていきます。昔話特有の繰り返しの言葉やリズムが心地よく、耳で聞く物語の楽しさを味わえます。善悪や仕返しといったテーマも含まれるお話ですが、読み聞かせを通して昔からの言い伝えに触れ、日本の物語文化を親子で共有するきっかけになります。
絵本の分野
本の特徴
優しさが、神様の心を動かす!
他者への思いやりの大切さを学ぶ名作です
貧しいけれど心優しい老夫婦が、雪の中で困っているお地蔵さまに笠をかぶせてあげる、日本の昔話の名作です。瀬田貞二の語りと赤羽末吉による力強く温かみのある絵が組み合わさり、静かな雪景色の中に思いやりの心がじんわりと広がっていく様子を丁寧に描いています。3〜6歳の子どもにも聞き取りやすい言葉遣いで、誰かのために行動することの尊さを自然に伝えてくれます。年末年始や雪の季節の読み聞かせにもふさわしい、世代を超えて愛される一冊です。
絵本の分野
本の特徴
14ひきシリーズ、はじまりの一冊!
家族で力を合わせる楽しさが伝わる定番です
お父さんとお母さん、おじいさんおばあさん、10ぴきのきょうだいからなる14ひきのねずみ家族が、住み慣れた場所を離れて森の奥へと引っ越していくお話です。新しい暮らしの場所を探し、木の根元に自分たちの家を作り上げるまでの道のりが、細部まで丁寧に描かれた絵で表現されており、3〜6歳の子どもは1ぴきずつの違った表情や動きを見つける楽しさを味わえます。家族みんなで力を合わせて何かを成し遂げる過程を通して、協力し合うことの大切さが自然に伝わる、シリーズ第1作にふさわしい一冊です。
色つきはその本が主に育てる分野、白はあわせて育つ分野です
| # | 本 | 対象年齢 | のびタネ分野 | テーマ | |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 定番講談社 | 4〜6歳 | どうぶつ友だち物語 | ||
| 2 | 定番好学社 | 4〜6歳 | どうぶつ友だち物語 | ||
| 3 | 定番福音館書店 | 3〜6歳 | かぞく生活物語 | ||
| 4 | 定番講談社 | 4〜6歳 | どうぶつ友だち物語 | ||
| 5 | 定番岩波書店 | 4〜6歳 | どうぶつ友だち物語 | ||
| 6 | 定番BL出版 | 4〜6歳 | どうぶつユーモア物語 | ||
| 7 | 定番金の星社 | 4〜6歳 | どうぶつ物語シリーズ | ||
| 8 | 定番福音館書店 | 4〜6歳 | どうぶつ物語シリーズ | ||
| 9 | 定番福音館書店 | 3〜6歳 | きせつ思いやり物語 | ||
| 10 | 定番童心社 | 3〜6歳 | どうぶつかぞく物語 |
のびタネ絵本では、0〜6歳向けの絵本を年齢・のびタネ分野・テーマから探せます。このページのおすすめ絵本は比較表でひと目で見くらべでき、各タイトルのリンクから詳しい情報を見られます。気になる絵本を「もってる」「ほしい」に登録すると、おうちの本棚ののびタネ分野の傾向をグラフで確認できます。
Q. 「社会性」を育てる絵本とはどんな絵本ですか?
A. 友だち・家族・ルールとのかかわりを育てる絵本です。読み聞かせを通じて、社会性の力を遊びの中で自然に伸ばせます。このページでは年齢に合わせたおすすめを紹介しています。
Q. おすすめ絵本はどんな順番で並んでいますか?
A. 対象年齢の「読みごろ」との近さと、定番度(多くの家庭で長く読まれているか)をもとにおすすめ順で並べています。気になる絵本はタイトルのリンクから詳しく見られ、「もってる」「ほしい」に登録できます。