
5歳は文字や数への興味が高まり、複雑なお話の筋も理解できるようになる時期です。テーマ性のある物語や、知的好奇心を刺激する科学・自然の絵本、少し長い読み物にも挑戦できます。自分で文字を追って読もうとする姿も見られ、読書の芽が育ちます。友だちや家族との関わりを描いた絵本は、心の成長を支えます。このページでは、5歳の発達に合ったおすすめ絵本を、のびタネ分野やテーマ別に紹介します。
「言葉」を育てる絵本は、くり返しのフレーズや心地よいリズム、オノマトペ(音のことば)を通して、語彙力やことばへの感覚を自然に伸ばします。0〜6歳は言葉をぐんぐん吸収する大切な時期。読み聞かせで毎日たくさんの言葉に触れることで、「聞く・話す・伝える」力の土台が育ちます。登場人物のセリフをまねたり、絵を見て言葉にしたりするやりとりも表現力を広げるきっかけに。このページでは、言葉の力を楽しく育てられる年齢別のおすすめ絵本を厳選して紹介します。
5歳の言葉を伸ばす絵本を選ぶときは、次の4つを軸にすると選びやすくなります。
絵本の分野
本の特徴
「読めた!」のうれしさを体験!
自分で読む第一歩を後押しする一冊です
あ から ん まで、ひらがな46文字を1文字ずつ大きく見せる絵本です。文字のとなりには、その音ではじまるものの絵がならびます。読み聞かせながら指でなぞったり、絵の名前を言い合ったりできるので、文字に興味が出はじめた子の入り口になります。
絵本の分野
本の特徴
言葉のリズムが心地よい古典作品!
言葉遊びの面白さを発見する時間です
言葉の響きそのものを楽しむことを大切にした昔話風のお話が集められています。日本の伝承を思わせる語り口や繰り返しのリズムが心地よく、意味がすぐにわからなくても耳から自然に染み込んでいくような不思議な魅力があります。読み聞かせでは、大人がゆったりとした調子で声に出すことで、子どもは音のおもしろさや物語の運びに引き込まれていきます。まだ長い物語に慣れていない年齢の子どもでも、耳なじみのよい言葉の連なりに親しみながら聞く楽しさを味わうことができ、言葉への興味や想像する力を静かに育んでくれる一冊です。
絵本の分野
本の特徴
しりとりだけなのに、
ストーリーが見える魔法!
言葉遊びの楽しさと想像力が一度に広がる一冊です
朝の光が窓を照らし、扉が開くと、しりとりでつながることばの世界が始まります。あほうどりが登場したかと思うと、次々に新しい生きものや物が現れて、ページをめくるたびに思いがけないつながりが顔を出す仕組みです。ことば遊びでありながら、絵をじっくり見ていくと一本のお話としてもつながっていく構成になっており、声に出して読むと自然にリズムが生まれます。3歳から6歳ごろの、しりとりに興味を持ち始めた子どもにぴったりで、次は何が出てくるかを一緒に予想しながら読み進める楽しさがあります。
絵本の分野
本の特徴
寄席の楽しさを絵本で味わえる!
日本語のおもしろさに出会える絵本です
落語の世界を絵本で楽しめる一冊で、昔から語り継がれてきたおかしな話や、とんちのきいたやり取りが、耳で聞いても楽しいリズムのある言葉で描かれています。登場する人物たちのすっとぼけたやり取りや、思わず笑ってしまう展開は、子どもにとって初めての「落語体験」にぴったりで、日本語ならではの言い回しや間の面白さに自然と触れることができます。読み聞かせでは、大人が声色を変えたり、間を意識して読んだりすることで、より一層笑いが引き立ち、親子で声を出して笑い合う時間になるでしょう。
絵本の分野
本の特徴
落語の名作が絵本で甦る、
言葉の響きが心地よい!
日本語の豊かさと遊びごころを育む一冊です
長い長い名前をつけてもらった男の子をめぐる、昔ながらの楽しいお話です。おめでたい言葉をたくさん集めてつけられた名前は、呼ぶだけで一苦労するほどの長さ。その名前が生活のいろいろな場面で登場するたびに、思わず笑ってしまうような出来事が起こっていきます。言葉のリズムや音の響きそのものが楽しく、意味がすべてわからなくても耳で聞くだけで心地よく、声に出して読みたくなる魅力にあふれています。3〜6歳の子には、繰り返される長い名前を一緒に唱えることで、日本語の音やリズムに親しむよい機会になります。
絵本の分野
本の特徴
あ行から始まる、ひらがなのお店探検!
文字への興味と街への想像力が膨らむ一冊です
「あ」から始まるお店には「あ」のつく品物が並び、「い」のお店には「い」のつく品物がぎっしり。ページをめくるごとに五十音のお店が登場し、細かく描き込まれた絵の中から言葉を見つけていく楽しさに満ちた一冊です。文字を教え込むのではなく、絵を眺めながら「これは何のお店かな」と親子で会話しながら探す時間そのものが遊びになります。ひらがなに興味を持ち始めた子はもちろん、まだ読めない小さな子も、賑やかな絵を見るだけで十分に楽しめます。じっくり見返すたびに新しい発見があるので、繰り返し開きたくなる絵本です。
絵本の分野
本の特徴
ポーランド民話の、
とんでもなくおもしろい世界!
家族で笑顔になれる物語です
ポーランドに伝わる民話をもとに、素朴でユーモラスな家族の暮らしぶりを描いた一冊です。食べて、飲んで、笑って、という繰り返しのリズムが心地よく、独特の間合いを持つ絵とあいまって、どこか懐かしい昔話の雰囲気を味わえます。難しい説明がなくても場面の面白さが伝わる作りなので、3歳から6歳の子どもが声に出して楽しみながら聞くのに向いています。読み聞かせでは大人も思わず笑ってしまうような掛け合いがあり、親子で声をそろえて言葉を繰り返す楽しさを共有できるひとときになるでしょう。
絵本の分野
本の特徴
ことばの魔法を発見できる!
表現の面白さに気づく時間が生まれる絵本です
「まるで〜のような」という表現がどのように生まれ、どんな場面で使われるのかを、身近な物や生き物にたとえながら楽しく紹介していく一冊です。雲を綿にたとえたり、風の音を何かの声にたとえたりと、日常の中にあるものを別のものに見立てる面白さを、絵とともに感じ取ることができます。言葉に対する感覚がまだ育ち始めたばかりの子どもにとって、たとえの表現に触れることは、物の見方や表現の幅を広げるきっかけになります。読み聞かせをしながら「これは何かに似ているかな」と親子で言葉遊びを楽しむ時間にもぴったりです。
絵本の分野
本の特徴
だじゃれで昔話が大変身!
言葉遊びの楽しさと創造性が磨かれる一冊です
桃太郎やかぐや姫など、誰もが知っている昔話が、次々と飛び出すだじゃれによって思いがけない方向へ転がっていくお話です。おなじみの登場人物やせりふが、音の似た言葉に置き換わるたびに、ページをめくる子どもから笑いがこぼれます。言葉の響きに敏感になり始める4〜6歳の子にとって、だじゃれは耳で聞く音の遊びそのもので、意味よりも先に「音が似ている面白さ」を感じ取れるのが魅力です。読み聞かせでは、大人がテンポよく声に出すことで笑いが増幅し、親子で掛け合いのように楽しめます。
絵本の分野
本の特徴
柿山伏の奇想天外な物語が始まる!
季節の変化を感じながら笑える一冊です
タイトルから想像がふくらむ、季節感とユーモアがにじむ物語絵本です。山伏らしき姿の登場人物が繰り広げる出来事は、素朴でありながらどこかとぼけた味わいがあり、子どもの好奇心をくすぐります。ことば遊びの要素も感じられる作品で、耳で聞いても楽しいリズムのある文章が特徴です。絵はやわらかく親しみやすいタッチで描かれ、登場人物の表情や仕草からも物語の空気を感じ取ることができます。読み聞かせの場面では、季節の移ろいを感じながら、くすっと笑えるような場面を一緒に楽しむことができ、親子で声に出して読み合うことでことばの響きそのものを味わう時間になるでし
色つきはその本が主に育てる分野、白はあわせて育つ分野です
| # | 本 | 対象年齢 | のびタネ分野 | テーマ | |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 定番戸田デザイン研究室 | 3〜6歳 | ひらがな | ||
| 2 | 定番こぐま社 | 4〜6歳 | 音リズムことば物語 | ||
| 3 | 定番こぐま社 | 3〜6歳 | ことばユーモア物語 | ||
| 4 | 小学館 | 4〜6歳 | ユーモア物語シリーズ | ||
| 5 | ほるぷ出版 | 4〜6歳 | ことばユーモア物語 | ||
| 6 | 定番福音館書店 | 3〜6歳 | ことばひらがな探す・見つける | ||
| 7 | 福音館書店 | 4〜6歳 | かぞくユーモア物語 | ||
| 8 | 偕成社 | 4〜6歳 | ことばシリーズ | ||
| 9 | 理論社 | 4〜6歳 | ことばユーモア物語 | ||
| 10 | ポプラ社 | 4〜6歳 | ことばユーモア物語 |
のびタネ絵本では、0〜6歳向けの絵本を年齢・のびタネ分野・テーマから探せます。このページのおすすめ絵本は比較表でひと目で見くらべでき、各タイトルのリンクから詳しい情報を見られます。気になる絵本を「もってる」「ほしい」に登録すると、おうちの本棚ののびタネ分野の傾向をグラフで確認できます。
Q. 「言葉」を育てる絵本とはどんな絵本ですか?
A. ことばの力・語彙・表現を育てる絵本です。読み聞かせを通じて、言葉の力を遊びの中で自然に伸ばせます。このページでは年齢に合わせたおすすめを紹介しています。
Q. おすすめ絵本はどんな順番で並んでいますか?
A. 対象年齢の「読みごろ」との近さと、定番度(多くの家庭で長く読まれているか)をもとにおすすめ順で並べています。気になる絵本はタイトルのリンクから詳しく見られ、「もってる」「ほしい」に登録できます。