
5歳は物語の流れを理解し、知識や社会性への関心が深まる時期です。「ことば」の絵本を探すときは、少し長めの物語や図鑑、考える絵本を選ぶことを意識しつつ、短い言葉やくり返しで、耳に残りやすい絵本を選ぶとよいでしょう。このページでは、5歳の発達と「ことば」というテーマの相性を考えて選んだおすすめ絵本を紹介します。
5歳でことばの絵本を選ぶときは、言葉の発達や語彙の広がりにつながる絵本を探している視点で、次のポイントを意識すると選びやすくなります。
絵本の分野
本の特徴
穴あきしかけで
「なんだろう」がわくわく!
想像力と発見の喜びが広がる参加型絵本です
身の回りにあるふとした疑問を「なんだろうなんだろう」と考えてみる、小さな哲学のような絵本です。当たり前に思っていた物事も、視点を変えるとまったく違う答えが見えてくることに気づかせてくれます。決まりきった正解を教えるのではなく、子どもが自分なりの考えを楽しみながら広げていけるような構成になっており、想像力や好奇心を優しく刺激します。読み聞かせのときには、答えを急がずに「どう思う?」と親子で対話しながらページをめくることで、考えることそのものが楽しい時間になり、日常の見方が少し変わるきっかけになる一冊です。
絵本の分野
本の特徴
言葉のリズムが心地よい古典作品!
言葉遊びの面白さを発見する時間です
言葉の響きそのものを楽しむことを大切にした昔話風のお話が集められています。日本の伝承を思わせる語り口や繰り返しのリズムが心地よく、意味がすぐにわからなくても耳から自然に染み込んでいくような不思議な魅力があります。読み聞かせでは、大人がゆったりとした調子で声に出すことで、子どもは音のおもしろさや物語の運びに引き込まれていきます。まだ長い物語に慣れていない年齢の子どもでも、耳なじみのよい言葉の連なりに親しみながら聞く楽しさを味わうことができ、言葉への興味や想像する力を静かに育んでくれる一冊です。
絵本の分野
本の特徴
しりとりだけなのに、
ストーリーが見える魔法!
言葉遊びの楽しさと想像力が一度に広がる一冊です
朝の光が窓を照らし、扉が開くと、しりとりでつながることばの世界が始まります。あほうどりが登場したかと思うと、次々に新しい生きものや物が現れて、ページをめくるたびに思いがけないつながりが顔を出す仕組みです。ことば遊びでありながら、絵をじっくり見ていくと一本のお話としてもつながっていく構成になっており、声に出して読むと自然にリズムが生まれます。3歳から6歳ごろの、しりとりに興味を持ち始めた子どもにぴったりで、次は何が出てくるかを一緒に予想しながら読み進める楽しさがあります。
絵本の分野
本の特徴
あなたって、誰?
言葉の不思議がいっぱい!
自分らしさを感じ、
言葉の面白さに目覚める絵本です
「あなた」という呼びかけから始まり、生き物や物、様々な存在に語りかけるような言葉とともに、独特な絵が次々に展開していきます。ストーリーを追うというよりも、言葉の響きやリズム、絵の不思議な雰囲気を味わう一冊で、読むたびに違った印象を受けるかもしれません。声に出して読むと言葉の面白さがより伝わり、子どもが「あなた」という言葉の広がりを感じ取るきっかけにもなります。答えのはっきりしない絵本だからこそ、親子で自由に感じたことを話し合う時間が生まれ、想像力や言葉の感覚を育む読み聞かせにぴったりです。
絵本の分野
本の特徴
落語の名作が絵本で甦る、
言葉の響きが心地よい!
日本語の豊かさと遊びごころを育む一冊です
長い長い名前をつけてもらった男の子をめぐる、昔ながらの楽しいお話です。おめでたい言葉をたくさん集めてつけられた名前は、呼ぶだけで一苦労するほどの長さ。その名前が生活のいろいろな場面で登場するたびに、思わず笑ってしまうような出来事が起こっていきます。言葉のリズムや音の響きそのものが楽しく、意味がすべてわからなくても耳で聞くだけで心地よく、声に出して読みたくなる魅力にあふれています。3〜6歳の子には、繰り返される長い名前を一緒に唱えることで、日本語の音やリズムに親しむよい機会になります。
絵本の分野
本の特徴
見た目じゃなく、心を見ること!
他者への優しさと思いやりが育つ一冊です
「ぶす」という言葉をめぐって繰り広げられるお話です。見た目やあだ名について、子どもたちの間で交わされるやりとりを通して、言葉が持つ力や、人を傷つけたり反対に温かくしたりする不思議さが描かれていきます。軽妙でユーモラスな語り口の中に、相手の気持ちを想像することの大切さがそっと込められており、笑いながら読み進めるうちに、思いやりについて自然に考えるきっかけが生まれます。3歳から6歳ごろの子どもは、ちょうど友だちとの関係や自分・他人の見た目や言葉に敏感になり始める時期でもあり、この絵本を通して親子で言葉の使い方について話し合う時間にもなるで
絵本の分野
本の特徴
お手紙のやりとりで、
友情がどんどん広がる!
コミュニケーションの楽しさが伝わる一冊です
人気の絵本シリーズに登場する子どもたちのもとに、また新しいお手紙が届くところから始まる物語です。おともだちとのやりとりや日常のちょっとした出来事を通して、手紙を書いたりもらったりするときのわくわくする気持ちが丁寧に描かれています。友だち関係や気持ちのやり取りに関心が育つ3歳頃から、共感しながら楽しめる内容です。読み聞かせでは、登場人物たちの温かい交流に触れながら、親子で「お手紙をもらったらうれしいね」といった会話が自然に生まれる、心温まるひとときになります。
絵本の分野
本の特徴
あ行から始まる、ひらがなのお店探検!
文字への興味と街への想像力が膨らむ一冊です
「あ」から始まるお店には「あ」のつく品物が並び、「い」のお店には「い」のつく品物がぎっしり。ページをめくるごとに五十音のお店が登場し、細かく描き込まれた絵の中から言葉を見つけていく楽しさに満ちた一冊です。文字を教え込むのではなく、絵を眺めながら「これは何のお店かな」と親子で会話しながら探す時間そのものが遊びになります。ひらがなに興味を持ち始めた子はもちろん、まだ読めない小さな子も、賑やかな絵を見るだけで十分に楽しめます。じっくり見返すたびに新しい発見があるので、繰り返し開きたくなる絵本です。
絵本の分野
本の特徴
アルファベットがへそまがりで楽しい!
言葉への興味が自然に広がる遊び心いっぱいの絵本です
アルファベットの形を手がかりに、見立てや発見の面白さを楽しめる知育絵本です。ふつうのABCの本のように単純に文字と単語を並べるのではなく、ページをめくるたびに文字の形が思いがけないものに変身したり、隠れていたりする仕掛けが施されています。文字そのものの造形の美しさやユーモアに気づかせてくれる構成で、英語やひらがなに親しみ始めた子どもの好奇心をくすぐります。大人が一緒に眺めても新しい発見があり、文字を「読む」だけでなく「見る」楽しさを親子で分かち合える読み聞かせの時間になるでしょう。
絵本の分野
本の特徴
ことばの魔法を発見できる!
表現の面白さに気づく時間が生まれる絵本です
「まるで〜のような」という表現がどのように生まれ、どんな場面で使われるのかを、身近な物や生き物にたとえながら楽しく紹介していく一冊です。雲を綿にたとえたり、風の音を何かの声にたとえたりと、日常の中にあるものを別のものに見立てる面白さを、絵とともに感じ取ることができます。言葉に対する感覚がまだ育ち始めたばかりの子どもにとって、たとえの表現に触れることは、物の見方や表現の幅を広げるきっかけになります。読み聞かせをしながら「これは何かに似ているかな」と親子で言葉遊びを楽しむ時間にもぴったりです。
色つきはその本が主に育てる分野、白はあわせて育つ分野です
| # | 本 | 対象年齢 | のびタネ分野 | テーマ | |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 定番光村図書出版 | 4〜6歳 | ことば物語 | ||
| 2 | 定番こぐま社 | 4〜6歳 | 音リズムことば物語 | ||
| 3 | 定番こぐま社 | 3〜6歳 | ことばユーモア物語 | ||
| 4 | 定番福音館書店 | 3〜6歳 | 音リズムことば | ||
| 5 | ほるぷ出版 | 4〜6歳 | ことばユーモア物語 | ||
| 6 | ポプラ社 | 4〜6歳 | ことば感情物語 | ||
| 7 | 定番福音館書店 | 3〜6歳 | ことば友だち物語 | ||
| 8 | 定番福音館書店 | 3〜6歳 | ことばひらがな探す・見つける | ||
| 9 | 定番福音館書店 | 3〜6歳 | ことば形英語 | ||
| 10 | 偕成社 | 4〜6歳 | ことばシリーズ |
ことばの絵本は、子どもが毎日たくさんの言葉に出会い、「聞く・話す・伝える」力の土台を育てます。身近なものの名前やくり返しのフレーズは耳に残りやすく、まねっこや指さしのやりとりを通じて語彙が自然に増えていきます。
のびタネ絵本では、0〜6歳向けの絵本を年齢・のびタネ分野・テーマから探せます。このページのおすすめ絵本は比較表でひと目で見くらべでき、各タイトルのリンクから詳しい情報を見られます。気になる絵本を「もってる」「ほしい」に登録すると、おうちの本棚ののびタネ分野の傾向をグラフで確認できます。
Q. 言葉が増える読み聞かせのコツはありますか?
A. 絵を指さして「わんわんだね」と名前を添えたり、子どもの言葉をくり返してあげると効果的です。一方的に読むより、やりとりを楽しむことが言葉を引き出します。
Q. 5歳に「ことば」の絵本は向いていますか?
A. 5歳は物語の流れを理解し、知識や社会性への関心が深まる時期です。「ことば」のテーマはこの時期の興味や発達に合わせやすく、少し長めの物語や図鑑、考える絵本を選ぶとより楽しめます。このページの絵本は5歳前後の子が楽しめるものを選んでいます。
Q. おすすめ絵本はどんな順番で並んでいますか?
A. 対象年齢の「読みごろ」との近さと、定番度(多くの家庭で長く読まれているか)をもとにおすすめ順で並べています。気になる絵本はタイトルのリンクから詳しく見られ、「もってる」「ほしい」に登録できます。