
5歳は物語の流れを理解し、知識や社会性への関心が深まる時期です。「感情」の絵本を探すときは、少し長めの物語や図鑑、考える絵本を選ぶことを意識しつつ、気持ちを言葉にしやすく、子どもが共感できる絵本を選ぶとよいでしょう。このページでは、5歳の発達と「感情」というテーマの相性を考えて選んだおすすめ絵本を紹介します。
5歳で感情の絵本を選ぶときは、うれしい・かなしい・こわいなど感情を理解できる絵本を探している視点で、次のポイントを意識すると選びやすくなります。
絵本の分野
本の特徴
何度も生まれ変わるねこの
物語に涙が止まらない!
命と愛について深く考える時間が生まれる一冊です
何度も死んでは生き返り、そのたびに違う飼い主のもとで暮らしてきた一匹の猫の物語です。誰にも愛されても満たされなかった猫が、あるとき出会いを通して変わっていく様子が描かれ、生きることや愛すること、命の重みについて静かに問いかけてきます。3〜6歳ごろから感情や想像力が豊かになっていく子どもに向けて、親しみやすい絵と言葉で深いテーマを届けてくれる一冊です。読み聞かせのあとに親子で感想を語り合う時間も生まれやすい物語です。
絵本の分野
本の特徴
いじめられた子が、
本当の自分を見つける物語!
内面の美しさと成長の喜びを感じる絵本です
兄弟たちから邪険にされ、ひとりぼっちで家を出たあひるの子が、いくつもの季節を越えながら自分らしい姿へと近づいていく様子を描いた物語です。孤独や悲しみ、不安といった気持ちの動きが丁寧に描かれており、3〜6歳の子どもが登場人物の心情に寄り添いながら想像力を働かせるきっかけになります。つらい出来事の先に何があるのかを一緒に想像しながら、親子でゆっくりとページをめくり、心に残る読み聞かせのひとときを過ごせる名作です。
絵本の分野
本の特徴
布のおもちゃと女の子の、
心が通う冒険物語!
友情と別れ、
そして再会の喜びが詰まった絵本です
ぬいぐるみのきつね「こん」と女の子あきが、電車に乗っておばあちゃんの家を目指す旅の途中で起こる出来事を描いた物語です。大切な相棒を守ろうとするあきの気持ちや、道中で芽生える心細さと勇気が丁寧に描かれており、2〜5歳の子どもは自分のお気に入りのぬいぐるみと重ねながら聞き入ることができます。旅先で出会う人々とのふれあいも温かく、支え合うことの大切さがやさしく伝わってきます。親子で寄り添いながら読むことで、安心感とともに小さな冒険の高揚感も味わえる名作です。
絵本の分野
本の特徴
おもちゃが本当の友達に
なるってどういうこと?!
深い愛情と成長を静かに感じる名作です
男の子に贈られたぬいぐるみのうさぎが、古びたおもちゃたちの中で「ほんもの」になることを夢見るお話です。誰かに深く愛されることで心が通い、大切な存在になっていく過程が、やわらかな筆致で描かれます。ぼろぼろになっても愛され続けることの意味を、子どもなりに感じ取れる内容で、持ち物への愛着や友だちを思う気持ちが育ち始める3歳頃から楽しめます。読み聞かせでは、うさぎの気持ちに寄り添いながら、親子で「大切にする」というテーマについて自然に語り合うひとときになるでしょう。静かな余韻の残る一冊です。
絵本の分野
本の特徴
オズワルドのチャーミングな冒険!
個性的なキャラクターに心がつかまる一冊です
個性的な一匹のさるが主人公となり、周りとは少し違う自分らしさに悩んだり戸惑ったりしながら過ごしていく様子が描かれる物語です。友達や仲間との関わりの中で、自分の気持ちにどう向き合うかが丁寧に綴られており、素直な感情表現が子どもの共感を誘います。周囲となじめないもどかしさや、それでも自分らしくあろうとする姿は、幼い読者が自分自身の気持ちを見つめ直すきっかけにもなります。読み聞かせでは登場人物の心情に寄り添いながら、親子でやさしい言葉をかけ合うような温かな時間を過ごせるでしょう。
絵本の分野
本の特徴
妹の入院を通して、
兄弟の絆が育まれる!
家族への思いやりと成長を学ぶ名作です
『あさえとちいさいいもうと』でおなじみの筒井頼子と林明子のコンビによる、きょうだいの気持ちに寄り添うロングセラー絵本です。いもうとが入院することになり、残された子どもが感じる不安や寂しさ、そして家族を思う気持ちが、やさしい文章と林明子の温かい絵で描かれます。きょうだいがいる家庭では、下の子の入院や不在という非日常の出来事に、上の子がどう向き合うかを一緒に考えるきっかけになるでしょう。2歳から5歳頃の、家族の変化に敏感になる時期の子どもに寄り添う一冊で、読み聞かせを通して思いや
絵本の分野
本の特徴
アカネちゃんの涙が
海に変わっちゃった!
子どもの心を優しく寄り添う感情の物語です
アカネちゃんという女の子の涙をめぐる出来事を描いた物語で、泣きたくなるような出来事に出会ったときの気持ちの動きが、丁寧な言葉と情景で綴られています。悲しみや戸惑いといった感情がどのように生まれ、周りの人やもの、時間の流れの中でどう変わっていくのかを、静かに見つめるような構成が特徴です。派手な展開ではなく、心の内側にそっと寄り添うような描かれ方は、感情を言葉にすることがまだ難しい年齢の子どもにとって、自分の気持ちを見つめ直すきっかけになります。読み聞かせでは、涙の理由を親子で語り合ったり、登場人物の気持ちに寄り添ったりする、静かで温かな
絵本の分野
本の特徴
動物たちの心の揺らぎが、
深く心に響く!
やさしさとは何かを問いかける、
感情豊かな物語です
「ひとりぼっちのガブ」「メイはなんにもこわくない」「ごちそうがいっぱい」「だれもしらないヒーロー」「しろいやみのはてで」の五編を収めた短編集で、木村裕一の物語とあべ弘士の絵が織りなす人気シリーズです。動物たちのあいだに生まれる友情や葛藤、切なさやおかしみが一編ごとに描かれ、3〜6歳の子どもから大人まで幅広く心に響きます。一話ずつ完結しているので、夜寝る前に少しずつ読み進めるのにも向いており、登場人物の気持ちの揺れ動きを親子で感じながら、感情の豊かさに触れられる読み聞かせの時間
絵本の分野
本の特徴
見えるって、見えないって、
何が違うんだろう?!
他の人の気持ちを想像する力を育む絵本です
目が見えない人には世界がどんなふうに見えているのか、という問いをきっかけに、「見える」「見えない」ということについてやさしく考えていく絵本です。専門的な内容を難しく説明するのではなく、身近な疑問や会話を通して、人によって世界の感じ方が違うことを自然に伝えてくれます。答えを一方的に教えるのではなく、一緒に考える姿勢で描かれているため、子どもも大人も新しい気づきを得られる内容です。読み聞かせの場では、親子で「自分だったらどう感じるか」を話し合うきっかけになり、他者への想像力や思いやりを育む対話のきっかけとなる一冊です。
絵本の分野
本の特徴
春の日差しの中で見つかる、
本当のいいこと!
やさしい心と思いやりを育む一冊です
あたたかな春の日、女の子の心にふっとわきあがるうれしい気持ちを、やさしい言葉と絵でつづった一冊です。小さな出来事の中に「いいことって、こういうことかもしれない」と感じる瞬間が重ねられ、読み進めるうちに、日々のささやかな喜びに気づかされます。派手な事件は起こりませんが、そのぶん子どもの素直な感覚に寄り添う静かな時間が流れます。3〜6歳の子にとっては、自分の身の回りにも同じような「いいこと」があるかもしれないと想像するきっかけになり、思いやりの気持ちや、うれしいという感情そのものに触れる機会にもなります。
色つきはその本が主に育てる分野、白はあわせて育つ分野です
| # | 本 | 対象年齢 | のびタネ分野 | テーマ | |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 定番講談社 | 4〜6歳 | どうぶつ感情物語 | ||
| 2 | 定番小学館 | 4〜6歳 | どうぶつきせつ感情 | ||
| 3 | 定番福音館書店 | 3〜6歳 | 感情物語冒険 | ||
| 4 | 定番ブロンズ新社 | 4〜6歳 | どうぶつ感情物語 | ||
| 5 | 定番こぐま社 | 4〜6歳 | どうぶつ感情物語 | ||
| 6 | 定番福音館書店 | 3〜6歳 | かぞく感情物語 | ||
| 7 | 定番講談社 | 4〜6歳 | かぞく感情物語 | ||
| 8 | 定番講談社 | 3〜6歳 | どうぶつ感情物語 | ||
| 9 | 定番アリス館 | 4〜6歳 | 友だち思いやり感情 | ||
| 10 | 定番福音館書店 | 3〜6歳 | きせつ感情物語 |
感情の絵本は、うれしい・かなしい・おこる・こわいといったさまざまな気持ちに名前をつけ、受けとめる力を育てます。登場人物に共感することで、子どもは自分の気持ちを言葉にできるようになり、友だちの気持ちを想像する土台にもなります。
のびタネ絵本では、0〜6歳向けの絵本を年齢・のびタネ分野・テーマから探せます。このページのおすすめ絵本は比較表でひと目で見くらべでき、各タイトルのリンクから詳しい情報を見られます。気になる絵本を「もってる」「ほしい」に登録すると、おうちの本棚ののびタネ分野の傾向をグラフで確認できます。
Q. 感情の絵本はどう読むと効果的ですか?
A. 読んだあとに「どんな気持ちだったと思う?」と話してみるのがおすすめです。気持ちを言葉にする練習になり、自分の感情とも上手に付き合えるようになります。
Q. 5歳に「感情」の絵本は向いていますか?
A. 5歳は物語の流れを理解し、知識や社会性への関心が深まる時期です。「感情」のテーマはこの時期の興味や発達に合わせやすく、少し長めの物語や図鑑、考える絵本を選ぶとより楽しめます。このページの絵本は5歳前後の子が楽しめるものを選んでいます。
Q. おすすめ絵本はどんな順番で並んでいますか?
A. 対象年齢の「読みごろ」との近さと、定番度(多くの家庭で長く読まれているか)をもとにおすすめ順で並べています。気になる絵本はタイトルのリンクから詳しく見られ、「もってる」「ほしい」に登録できます。